story63〜再発疑惑(ママ) ページ15
あなたside
増「こんにちは、Aちゃん^^」
「こんにちは^^」
今日は血液内科の定期検診の日。
増「体調はどう？変わりない？」
「はい、変わりないです。」
もう再発の可能性は
ほぼないと言われているけど、
もしもの為に血液検査だけは
数ヶ月に一回してもらってる。
まだ自分の中で
再発の不安は消えずに残ってるから…。
増「じゃあ今日も
中央処置室で採血してもらってね。
終わったらまた待合室で待ってて。」
「はい…」
この定期検診には
最初の頃は隆くんや章ちゃんに
付き添ってもらってたけど…
その度にお仕事を休んでもらったり
抜けてきてもらったりするのは
申し訳ないなって思って、
一年くらい前から一人で来るようになった。
全く知らない看護師さんに
採血してもらうのだけ我慢すれば、
あとは増田先生とちょこっと話して
終わりだから…。
『AAさーん』
「は、はい…っ」
採血の痛みなんて
もう何度も何度も経験してるのに…
どうして毎回こんなに緊張するんだろう。
『では、どちらでもいいので
腕出してくださいね。』
「…っ…」
検査室の看護師さんって苦手…
何だか淡々としてて…怖い感じ。
『はい、チクッとしますよー』
「うっ…(涙)」
隆くんや章ちゃんだったら
「偉い偉い、強いなぁ〜」
「頑張れ頑張れっ」
って声をかけてくれるのになぁ…(涙)
『……はい、楽にしていいですよ。
少しの間、ここ押さえててくださいね。
お疲れ様でした。』
「ありがとうございました…」
今日の人は少し痛かった…。
増「Aちゃん、どうぞ。」
採血してしばらく待ってると、
また増田先生の診察室に呼ばれて。
すぐに増田先生の雰囲気が
いつもと違うことに気付いた。
今日もいつも通り「大丈夫だね。」って
言ってもらえると思ってたのに…
増「…あのね、Aちゃん。
今日の採血で少しだけ気になる
データがあったんだ。」
「えっ…」
それは白血病で入院していたときに
何度も耳にしたことがある項目で…
増「この数値がね、
ちょっとだけ正常値から外れてるんだよね…」
「…うそ…っ…やだ…(涙)」
全身から一気に血の気が引くのが
自分でも分かった。
再発かも、って思ったら
だんだん呼吸が苦しくなってきて…
増「Aちゃん、落ち着いて！
大丈夫、大丈夫だからっ(撫」
過呼吸を起こして
気付いたら増田先生の腕の中にいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 556人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» こちらの気持ちまで、気にかけてくださってありがとうございます（泣）また(^-^)/ (2019年10月31日 10時) (
レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» ありがとうございます！ これにまで返信頂けるなんてm(_ _)m『私も送れなかったり、お返事遅れたりすることありますし…』なんて…そう書いてくださって（泣）ありがとうございます！ (2019年10月31日 10時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» そんなに気になさらなくて大丈夫ですよ(゜゜;)！私も送れなかったり、お返事遅れたりすることありますし…。話せるときに、話せることだけで大丈夫なので。本当に気にしないでくださいね(>_<)！ (2019年10月26日 22時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» ゆっくりお話したいと思っているうちに日々過ぎてしまいました。内容の時間は過ぎてしまいましたがお送りしたいと思っています。お送りする時にまたお知らせします。 (2019年10月25日 6時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» おはようございます。（早くにすみません。）いいえ、ありがとうございます！そう書いてくださって嬉しいです…そして本当にごめんなさい…。 (2019年10月25日 6時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2019年7月7日 13時
