55輪 ページ5
気がつくと私は綺麗なお花畑にいた。
あたり一面が花で埋め尽くされているが、どれも薄ら光っているみたいだった。
「ここは...どこ？」
なんだか私はいつも自分がどこにいるのかわかってないみたいだった。
とりあえずあたりを歩いてみる。
全く景色が変わらない。それでも前へ歩いてみる。
＿＿＿＿
どれだけ歩いても花しかないので、暇だ。不思議とお腹は空かない。
それどころか、何か頭のピースが満たされてっているような充足感まで存在する
「花畑に来たのだから花でも摘んでみようかしら」
そう思って花を編み込んでみる。
「んー黒髪には光った花が映えるな〜マジカメ映え！！」
毛糸のようなことを呟きながら歩き続ける
＿＿＿＿
どのくらい歩いただろうか。私はだんだんここが実は夢の世界なんじゃないかと思丑松だ。確かに喉の渇きは感じるのに
あー喉が渇いたなぁ。
....ここがもし夢の世界なら
「水が飲みたい！！！」
ー川が見えた
「え？？嘘？？？？」
「水が飲みたい」確かに私はそう呟いたのだ。
これはもしかして...
「何か食べたい」
ー・・・
「あら？」
ダメみたいだった。
仕方ないから先ほどの川に向かう。
＿＿＿
ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ
顔を洗ってみた
「あー久しぶりの洗顔はきもちいですねー ... と？」
久しぶりに見た水面に写る自分の髪には編み込んだはずの花が消え、
色は金色だった。
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作者名：kum | 作成日時：2021年3月7日 20時
