23輪目 ページ23
「ん？今日は見慣れない顔があるな....」
「は〜い！こんにちは先生！よろしくね！猫ちゃん」
「ふむ、タングルド...うわっ！！ルチウス！！待ちなさい！！」
先生が抱きかかえていた猫がこちらに走ってきてしまった
「わ〜かわいい！先生の猫ちゃんですか？」
「...うむそうだ。さ、ルチウス。こちらに帰ってきなさい」
太々しく私の机の上に寝るルチウス
「うお！！あいつ！前オレが話しかけても全く無視だったのに！！！！！」
「ハァ..今まで生徒の机に乗るなんてわがままなかったのだがな...」
なんだか微妙な空気？
「今日のところは帰りな？私が先生に怒られちゃう。」
そういうと重そうな腰をゆっくり上げて恨めしそうに戻るのだった。
「すごいな...彼は偏屈で、トレイン先生にしか懐かないのに」
「そうかな？私にもだけどシルバーにも惹かれてきちゃったみたいよ？」
「む、そうなのか？幼き頃から動物は手助けをしてくれる。」
「わあ、すごいねぇ。私はなんか猫ちゃんに好かれるんだぁ。多分、猫の獣人だからだけど」
「そうだったのか。獣人だとは気づかなかった。」
「まぁ後天的に出てきたしね」
「どういうことだ？」
「ゴホン。授業を始める＿＿」
「あ、また後でね！」
＿＿＿＿＿＿
「授業が終わったら各自復習を忘れずに。...居眠りしていた生徒は、わかっている」
「お前たち、よく寝てたな！！上から見えてたぞ！！」
「また眠ってしまった...」
「日当たりもいいしシルバーは寝てるからつい...」
「次は飛行術だ！！！楽しみだな！！移動しようぜ！！！」
「ああ。」
「一緒に行こうか。」
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作者名：kum | 作成日時：2021年2月7日 22時
