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元々ボロボロな人形は再びボロボロになり、切り傷が沢山増えた。
｢……お前、どっかでナイフ使ってたんか？｣
ふと男がそう069に聞いた。聞かれた彼女は動きをやめ、質問に答えた。
『はい』
｢そうなんか｣
通りで動きが慣れとるな。
と、男は腕を組みながら思った。
満足したのか、人形では歯ごたえがないと思ったのか、彼女は刺すのをやめ、ありがとうございますと男にナイフを返す。返す時、069は手を持つ所を男に向けて渡した。
｢お前、……馬鹿なんか？｣
『どうしてですか』
男は彼女にそう真顔で言った。彼女も真顔で返した。
｢いや気遣いは嬉しいで？けどな、普通刃を思いっきり握って渡さんやろ｣
『そうなんですか』
｢常識や。……無闇にナイフ渡した俺も馬鹿やったな……あー後でペ神に怒られる……｣
そう小言を零してから、069の血が滴り落ちる手からナイフを取り、｢はよ医務室行くで｣と彼女の腕を引いた。彼女はそのままグイグイ連れていかれあっという間に医務室に着く。
sn｢可笑しいでしょ？！なんでそこ持つの？！｣
『……手を持つ所を向けて、渡した方がいいと思ったんです』
sn｢確かにそうだけど刃を持つのはないでしょ……！｣
ペ神は069に驚いた様な呆れた様な声色で言い、｢今度は気遣いでも刃は持たないでね？｣と、彼女の手に包帯を巻き付けて言いたけた。彼女は頷き、包帯を巻き終わると、男と医務室を出ていった。
｢その手じゃ、当分ナイフは使えんしそもそも使わせれんな……なんかもっと出来るかと思ったのになー……素質ありそうやし。前やってたんやろ？ナイフじゃないけど、包丁で｣
『はい。だから、ちょっとは慣れてるとは、思います』
男は今までの話を聞いてそう言えば前会議で言っていた子だと気付いた。
｢……お前今日からAな｣
『それは……名前、というものですか？』
｢そうや。特に意味無いけど、ずっと番号なんかじゃ変やし｣
彼はそう言い、適当に決めたのか、パッと思い浮かんだのか分からないが、Aという名を彼女に与えた。
彼女は見下げて此方を見た男を見上げ、静かに柔らかな笑みを浮かべた。
『……ありがとうございます。』
名前を授かった彼女は、心の中で、その名を何度も呟いた。
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きもんぬ(プロフ) - さむちゃさん» ( ˇωˇ ) (8月26日 20時) (
レス) id: 6c30ee2af2 (このIDを非表示/違反報告)
きもんぬ(プロフ) - わっふる。さん» (、._. )、 (8月26日 20時) (レス) id: 6c30ee2af2 (このIDを非表示/違反報告)
わっふる。 - あの…！これ「いちよ」じゃなくて「いちおう」では、ないでしょうか…？あと！！とても面白くってページを読み進める手が止まりません！！ (8月19日 2時) (レス) @page30 id: b75de8ffb1 (このIDを非表示/違反報告)
さむちゃ - 続き気になるので更新お願いします！ (7月24日 15時) (レス) @page36 id: 86013b2a9f (このIDを非表示/違反報告)
黒輝 雷音⚡ - 夢主ちゃん強くないですか！？え、普通に考えて容姿端麗･運動神経抜群･記憶力も良い=頭いい、▷▶才色兼備。…ちょっっっっっっっっっっと夢主ちゃん。体と頭…交換しない？(怖ｉ(((ごめん(即答) (2022年6月19日 23時) (レス) @page37 id: a7e2765b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きもんぬ x他1人 | 作成日時：2022年1月21日 18時
