年下のくせに。 (ページ20)

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由佳「絶対1位とってハーゲン貰うんだから。」

京本「うわ～、絶対焼けるよ今日。」

『パンをとって帰る。それだけ。』

髙地「 A走らないとだよ、走らないと。」

迎えた体育祭当日。

天気にも恵まれ、太陽がギラギラしてる。

私らよりやる気あるのやめてもらっていい？

きょもたちも気合が入ってるみたいで、

いつもよりかっこいい。

京本「 Aが転ぶに一票。」

『え？』

髙地「俺も一票いーれよ。」

由佳「うわー。難しいラインだな、これ。」

『いやいや、ちょっと待って。』

私のことなめすぎじゃない？

私だって走ることくらいできるよ、、、？

京本「お、樹たちじゃん。」

きょもの視線の先に目を向けてみれば、あの四人組がいた。

相変わらずのマンバンヘアのジェシーくんと、

体操服の袖を肩までまくり上げた森本くん。

規則に沿った着方に、ごく一般なハチマキの巻き方の松村くん。

そして、

田中「え、Aちゃん超かわいい～！」

体操服の上下の裾を少しだけまくって、焼けた肌が見える。

髪の毛もセットしちゃって、ハチマキだって首に巻いてる。

『 …チャラい。』

田中「え、嫌だ！？」

「かっこよくない！？変！？」そういって松村くんたちにアワアワして話しかけている。

そんな姿もかわいくってなんだかきゅんとしちゃって。

『変じゃないよ。かっこいい。』

こんな言葉を言っちゃって。

田中「 …約束、守ってよね。」

こんな言葉も言われちゃって。