年下のくせに。 (ページ18)

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五月に入り、本格的に体育祭に向けて委員会活動が活発になった。

京本「 …もうやめたい。」

『 …一緒に逃げよっか。』

髙地「心中する前？(笑) 」

由佳「想像してた通りの光景すぎてうける。」

毎日のように委員会活動があって、心身ともにぼろぼろな私たち。

ということは、毎日のように田中樹に会うわけで。

田中「あれ？二人とも顔やつれてね？(笑) 」

『エネルギーの所持量が違うんだよ、1年と2年じゃあ。』

私たちに反して元気いっぱいな田中樹。

田中「きょもとAちゃんがいるから俺も頑張れてるんだよ～！」

『 …ねえ、きょも。樹くんがまぶしい。』

京本「樹、やっぱ良い奴だわ。」

「俄然やる気出てきたぞー！」と、某金髪オレンジ服最強人みたいなポーズをとりながら叫んでるきょも。

もしかして、私より単純なんじゃない？

「 …田中くん、これさ、」もう一人の片割れの女の子に声をかけられてそっちへいった樹くん。

京本「今日終わったらアイス食べよ。まだ5月なのに超暑くない？限界。」

『えー、きょも天才？』

わーい、アイスアイス。

田中「三島さんって、結構ばか？(笑) 」

三島「ねえ、田中くんひどい。(笑) 」

三島さんと呼ばれる1年C組の実行委員の樹くんのペア。

ショートカットでスカートも校則通り。

派手派手というよりかは、静かで控えめなかわいらしい女の子。

田中「わりわり。」

そういって三島さんの頭を撫でた樹くん。

やっぱ誰にでもそういう接し方なんだな～。と思いながらもちょっと胸が痛む。

…いやいや、好きとかじゃなくて。そう、違うけど。

私だけだってどこかで思ってたから。

…私だけってまずなにが？