心配性21 ページ22
「出久！！大丈夫？！」
目を開けると僕の目の前には
Aちゃんの顔が広がっていた
どうやら僕が起きるのを
ずっと待っていてくれたみたいだった
「うわぁ！！Aちゃん…！」
顔が近く、驚いて反射的に飛び起きた
ゴッ
鈍い音と共に、僕の頭がぶつかった
「う"っ…痛だい"……」
「ごっ、ごめんねAちゃん！！」
僕は思わず、痛そうな顔をしている
Aちゃんの頭を撫でた
「………へ？」
ぽかんとした顔で僕を見つめている
「わぁぁ！ごめん！！つい昔の感覚で…」
怒られる、と思っていた僕の予想に反して
Aちゃんは昔と一切変わらない笑顔で
にこりと微笑んだ
「なんか、久しぶりに出久とこうやって
ゆっくり話せたなぁ。」
「あの時以来だね」と懐かしそうに
Aちゃんは窓の外を眺めた
中学の頃かっちゃんが僕のノートを爆破して
それを見たAちゃんが
かっちゃんをビンタした帰りのことだ
今思い返せばあの頃の僕はAちゃんに
いつも守られてばっかりだった
今度は僕がAちゃんを守る番なんだ
でも
きっと今は、僕なんかが守らなくても
かっちゃんが………
「出久！！今何かネガティブなこと考えてた
でしょ？」
「い、いやぁ…はは…」
「出久は出久自身が正しいと思ったことを
やればいいんだからね？」
本当にAちゃんはなんでもお見通しだ
これが幼馴染ってヤツなのかな
幼馴染……。
「……っ、かっちゃんは？！」
「出久のことが心配だからかっちゃんには
先に帰ってもらったよ？」
「ごめん、Aちゃん。僕、行かないと」
すぐに全てを察してくれた
Aちゃんはこくりと頷いた
「うん、わかった。
出久、ちゃんと話せるといいね」
「ありがとう！！Aちゃん！」
〜〜〜〜〜
よかった、まだ居た…
「………かっちゃん！！！」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ついにあのシーンですね……
なるべく早く更新するので
高評価よろしくお願いします！！
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作者名：みりん | 作成日時：2019年4月10日 22時
