かっちゃんは意外と心配性【爆豪勝己】 (ページ15)

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心配性14 ページ15

みんなが超人的な記録を出すなか
私もほどほどな記録を出しつつも

出久はまだ大きな記録を残していない。

「(出久…大丈夫かな……。)」

そして、
体力テストのボール投げで出久は
指を使いボールを投げた。

その瞬間周りがざわめき立った

その中で最も驚いていたのはかっちゃんだった

「なんで……あいつが…」
そう呟くや否や俺を騙してたのか！！
と私が止めるよりも先に
出久へと向かっていた

その後は相澤先生が謎の紐でかっちゃんを
引き止めてくれてその場は収まった

私はその後出久や他の子の怪我を治したりし

そして無事に体力テストは終わり、
私の順位は4位だった。

「……4位かぁ、
かっちゃん、次こそ勝つから！！」

「ふんっ、望むところだ！！！
どうせ、勝てねーだろうけどよ！」

そして、下校時刻になり帰り支度をしていると
かっちゃんから私の席にきた

「今日、先輩に呼ばれたから
A用事あんなら先帰れよ」

「ううん！待ってる！！！」

「んじゃ、行ってくる」

そして去り際に、なんかあったら裏庭来い！！
なんていいながら教室から出て行った

ーーーーーーーーーーー
「だめだ。なんでこんなに遅いんだよ…」

かれこれ待ち続けること30分
まだ帰ってくる気配はない。

しかも、もう一つ気掛かりなことが、
「(普通裏庭に呼び出す？気になる……)」

そして裏庭へと向かうとそこには
かっちゃんと……知らない女の先輩がいた

『ねぇ、ばくごーくん！
なんで私が呼び出したかわかる？？』

「いや、わかんねぇッス。
じゃあ俺、待たせてるやついるんで」

立ち上がろうとしたかっちゃんの裾を
引っ張る先輩

なんだろう、このモヤモヤした気持ち。

しばらくの間沈黙が続いた

『……私ね、ばくごーくんのこと
好きになっちゃった。付き合って欲しいな』

ドクリ、と静かに心臓が脈打ったのがわかり
聞こえてしまうのではないかと思うほどで。

「俺好きなやついるから無理ッス」

「(かっちゃん好きな子居たんだ…。)」

その後の会話は何も耳に入ってこなくて
2人が別れたのを見て我に帰る

「A！？なんでここにいんだよ！！」

「だって遅かったから……、」

いつも通りヘラヘラ笑おうとするけれど
上手に笑うことができなかった

「(あー……好きな子居たんだ)」

するとぽろぽろと自然に涙が溢れてきた