かっちゃんは意外と心配性【爆豪勝己】 (ページ11)

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心配性10 ページ11

「あれ？Aちゃんは？」

「あ？………あぁ、Aは特別枠だとよ」

Aは個性の関係でリカバリーガールとやらと
一緒に今回の負傷者を治癒するのが仕事らしい

治癒の個性ってのは重宝されるらしく
わざわざ雄英の試験を受けずとも入学できるってことを

昨日の夜聞かされたらしい

いくらアイツの治癒の実力を認めてるとはいえ
俺だって心配なもんは仕方ねぇ

今から少し前、Aと
会場前で別れる時のこと

『お前は入学決まってるみてぇなもんだろ

だから、まぁ…あんま無理すんなよ』

『私自身の個性も強化できるようになったし
ちょっとくらい無理したってへーきへーき！！』

とか能天気なこと言ってたっけな……

「(あいつキャパ超えるとブッ倒れるからな)」

Aだって昔俺を治癒した時に
キャパ超えてぶっ倒れてからは
自分の個性の限界の感覚くらいわかってる

アイツだって馬鹿じゃない、でも

倒れた人間を見つけたら自分のキャパが限界に近づいてても助けるのがAなのも事実

「(もしAの治癒のキャパ超えるくらいの怪我をした奴は俺がぶっころす………)」

ーーーーーーーー

「(あぁ…どうしよう…怖すぎる……
あとでかっちゃんに何されるやら…)」

これは…非常にまずいことになった……

時は少し前に遡る

実技試験が始まった

まだ僕は0P(ポイント)、その一方で

敵(ヴィラン)はどんどんと減っていった

そしてそこに現れた圧倒的脅威のギミック

「(逃げなきゃ！まだ0P(ポイント)だ！！

オールマイトがくれた全部！無駄に…！)」

「いったぁ……」

瓦礫の下敷きになっていた子はさっき転びそうになった僕のことを助けたくれた女の子だった

そして周りの人が逃げていく中
僕はソイツに対して拳を振り上げていた

『ケツの穴グッと引き締めて
心の中でこう叫べ！！！』

「SMASH!!!(スマッシュ!!!)！！！」

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……この実技試験の結果は
僕は0P(ポイント)だった

そして試験終了直後

「はいお疲れ様～…おや、A
早速アンタの仕事だよ」

「はい！！…って出久！大丈夫？！」

その後のことはあまり覚えていない…けど

リカバリーガールが負担が大きいと
止めるよりも先にAちゃんが僕の腕を
治癒した

その直後、Aちゃんが倒れた

そして冒頭に戻る……