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心配性8 ページ9
思わず抱きしめたAが俺を見上げ
申し訳なさそうに、苦しい表情を浮かべる
そして遠慮がちにAは俺の左頬に
手を伸ばしそっと触れた
「私も叩いちゃって本当にごめんね…
あの後すごく後悔したの、
もうかっちゃんと一緒にいられないんだって」
それだけかっちゃんは私にとって
大切な存在だったんだね
と続けるA
「出久に謝った方がいいかもって、
言おうと思ってたんだけど……
かっちゃんが謝るか謝らないか決めてほしいな」
なんとなくそれに対する返事はしづらくて
しばらく無言の時間が続いた
デクに謝るなんて絶対にありえない。
だけど、でも、それ以上にあんなに悲しそうで
苦しそうなAの顔を見るのは初めてだった。
そうか、叩く側も辛いっていうのは
こういう時のことをいうのか
大切なAにそんな思いを
させてしまった自分の行動をとても悔やんだ。
そうか、俺にとってもAは
大切な存在だったのか
………大切な存在……か、
「……かっちゃん？？大丈夫？？」
「なんでもねぇよ！！
今日は遅せぇし早く家帰ろうぜ」
また明日から練習な、というとAは
嬉しそうに顔を綻ばせた
「うん！！」
ーーーーーーーーーーーーー
かっちゃんが今の関係に少し
疑問を抱きましたね…
あぁ、早く付き合ってほしい…
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作者名：みりん | 作成日時：2019年4月10日 22時
