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side青
「・・・もっと。もっとしてくれたら、許す」
「ふふ。お気に召すままに」
「・・・はぁ・・・ほく・・・すき・・・」
「んっ・・・俺も、好き・・・」
玄関先だということも忘れて、お互い貪るように口付ける。
その状態のまま北斗が後ろ足で歩いていくのを、背中に腕を回してしがみつきながら覚束無い足でついていけば、寝室のドアが開かれベッドに押し倒された。
見下ろされ少しの間見つめ合った後で、再び口が塞がれる。
・・・この夜、北斗と初めて身体を重ねた。
・
それから3日間、北斗の家から仕事に向かっては帰ってきてを繰り返し、今日は4日振りの6人での仕事。
一緒に家を出て一緒に楽屋に入れば既に他の4人は揃っていて、おはようを言う前にジェシーの元気な笑い声が響いた。
「よかった、北斗と仲直りしたんだね!」
「仲直りって、別に喧嘩してた訳じゃねえけど」
「まあ似たようなもんでしょ、Haha」
「けどほんと、無事分かり合えたみたいでよかったよ。俺、あの後どうなったんだろって正直気が気じゃなかったからさ(笑) 聞くにも聞けないし」
「あー。こーち、あの日はほんと、ありがとう」
「みんなも、迷惑かけてごめん」
「迷惑なんて思ってないよ。いつも通り樹に絡んでただけだし!」
「俺も! AHAHA!」
俺たち2人のことに巻き込んでしまったことに感じていた申し訳なさは、そうして笑う年下2人の声を聞いたらすっと胸の奥底にしまわれた。
「という訳でこーちぃ、イチャイチャしよ!」
「どういう訳だよ! 来んな! ここ楽屋!」
「きょも〜俺らもイチャイ・・・」
「やだ」
「えーなんでよ!」
そんな2組のやり取りを横目に隣に立つ北斗の顔を見上げたら、穏やかに笑って頭をクシャクシャと撫でられた。
咄嗟にやめろなんて言ってその手を払い落としてしまったけど、頬が緩んで仕方ないことは自覚している。
その日も仕事終わりは北斗の家に帰った。
北斗が作ってくれたご飯を向かい合って食べながら、北斗がこんなことを言う。
「樹、もういっそのこと一緒に住んじゃおっか」
「えっ」
「嫌?」
「なわけ。・・・住む。24時間北斗と一緒にいたい」
「はは、仕事あるし24時間は大袈裟だけど。俺もずっと樹といたい。新しいとこ探す? それとも・・・」
「いい。ここがいい」
「ふふ、じゃ、そうしよ」
「うん。・・・北斗」
「ん?」
「ありがと。大好き」
「ふふ、俺も大好きだよ」
Fin.
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彩佑実(プロフ) - じゅったん狂さん» こんにちは。お待たせしました。先ほどアップさせて頂きました。よろしくお願いします。💙🖤また書きますね☺️ リクエストありがとうございました! (2022年1月21日 19時) (レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
じゅったん狂 - 彩佑実さん» ありがとうございます😭 明後日楽しみに待ってますっ!! これからもほくじゅりかいてほしいなぁとか思っちゃったり(((殴 投稿頑張ってくださいねっ! (2022年1月19日 20時) (レス) id: ac82afbd90 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - じゅったん狂さん» 愛読、コメントありがとうございます! リクエストも嬉しいです☺️ リアル設定でしたら他の方から既に頂いているCPなので、明後日アップする予定で準備しています。それでも宜しければ、明後日までお待ち頂けると幸いです。よろしくお願いします😌 (2022年1月19日 9時) (レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
じゅったん狂 - 初コメ失礼します!!主様の作品とても大好きです❤︎ 私自身ほくじゅり狂なので🖤×💙くんのお話書いてもらうことはできますか、、、?主様の都合に合わせてできればでいいので!!!!これからもお話楽しく拝見させていただきます! (2022年1月19日 7時) (レス) id: ac82afbd90 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - popti0409さん» こんにちは。お待たせしました。本日アップさせて頂きました! よろしくお願いします☺️ (2022年1月18日 19時) (レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩佑実 | 作成日時:2022年1月10日 21時