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2日目の夜も、3日目の夜も、寝る前には5分でも10分でも必ず電話をして、他愛もない話をした。
流石に連日疲れているであろう大我に申し訳ないから、繋いだまま寝るなんてことはあの一度きりだけど。
それでも1日目よりかは寂しさは少しは減っていて、何とか1人でも眠ることができた。
そして、4日目。今日の夜、やっと大我が帰ってくる。
夕方に仕事を終えて足早に家に帰り、適当に買ってきたご飯を食べてお風呂も済ませた。
あとは、帰りを待つだけ。
現在、21時50分。
ご時世的に打ち上げなどはなく、新幹線に乗ったと連絡が来たのが約1時間前。
まだまだ帰って来なさそうだけど、もう既にそわそわしてしまって一分が長く感じる。
ソファに座ってテレビを付けてみても、右から左に流れていくばかりで全く頭に入ってこないから、すぐに消した。
YouTubeで自分たちの動画を開き、大我の笑っている顔を見る。
可愛いな。好きだな。会いたいな。
そんなことを思いながら見ていたら、知らないうちに意識がどこかに行ってしまっていた。
ピコンというスマホが着信を知らせる音で目を覚ました。
「やべ、寝てた! 大我!?」
思わず声に出てしまったくらいに焦って、ブンブンと家中を見渡す。
・・・セーフ。まだ帰ってきていないみたい。
届いたメッセージを見るとやはり大我からで、"あと5分くらいで帰るよ"とあった。
その1つ前には"眠かったら先に寝てていいからね"というのも来ていた。たぶん新幹線が着いた頃。
あと5分。流石にもう寝る訳にはいかない。
立ち上がってまだかまだかとリビングを意味もなくうろつく。
そして本当に5分くらいして、玄関の鍵が回される音がした。
この家の鍵を持っているのは俺と、彼しかいない。
玄関に走って行って大きな荷物を引いて入ってきた大我を捉えた瞬間、勢いよく飛びついた。
「大我っ!」
「わっ、びっくりした! ただいま、ジェシー」
「おかえり大我・・・やっと帰ってきたっ」
「ふふ。よしよし。寝てるかと思ったけど、起きててくれてありがとね」
「当たり前じゃん」
実はさっきまで寝てました、なんて言えるはずないけど、たぶん既読の遅さでバレているだろうなと心の中で自嘲する。
「ジェシー、そろそろ重いかな」
「あ、ごめん、Hehe」
体を離してそのまま手を繋ぎ、一緒にリビングに行く。
ソファに座ったら、今度は大我からギュッと抱き締められた。
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彩佑実(プロフ) - じゅったん狂さん» こんにちは。お待たせしました。先ほどアップさせて頂きました。よろしくお願いします。💙🖤また書きますね☺️ リクエストありがとうございました! (2022年1月21日 19時) (レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
じゅったん狂 - 彩佑実さん» ありがとうございます😭 明後日楽しみに待ってますっ!! これからもほくじゅりかいてほしいなぁとか思っちゃったり(((殴 投稿頑張ってくださいねっ! (2022年1月19日 20時) (レス) id: ac82afbd90 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - じゅったん狂さん» 愛読、コメントありがとうございます! リクエストも嬉しいです☺️ リアル設定でしたら他の方から既に頂いているCPなので、明後日アップする予定で準備しています。それでも宜しければ、明後日までお待ち頂けると幸いです。よろしくお願いします😌 (2022年1月19日 9時) (レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
じゅったん狂 - 初コメ失礼します!!主様の作品とても大好きです❤︎ 私自身ほくじゅり狂なので🖤×💙くんのお話書いてもらうことはできますか、、、?主様の都合に合わせてできればでいいので!!!!これからもお話楽しく拝見させていただきます! (2022年1月19日 7時) (レス) id: ac82afbd90 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - popti0409さん» こんにちは。お待たせしました。本日アップさせて頂きました! よろしくお願いします☺️ (2022年1月18日 19時) (レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩佑実 | 作成日時:2022年1月10日 21時