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Ep.14「Let you know」赤×黒 ページ32

リアル、黒くん青くん恋人設定

side赤



6人での撮影の後、ご飯に行こうという話になった。

でも結局予定が合ったのは俺と北斗と慎太郎だけで、3人なら良いかと、北斗のことは恋人である樹に許可をもらい俺たちは個室のある居酒屋に入った。

北斗はいつも俺と慎太郎がバカやってるのを見て笑ってくれて、今日もそんな感じでお酒も結構進んでいた。

途中かかってきた電話に出た慎太郎は、明日のスケジュール変更で予定より早くから仕事になったと言って、テーブルに突っ伏す北斗を俺に託して先に帰っていった。



そして今、23:30。北斗と2人きり。

3人で飲むとなったとき、正直この状況を想像しなかったと言えば嘘になる。

ただ、実際にこうなった今、お酒のせいではなく無意識に心拍数が上がる。

北斗は樹の恋人。それは勿論わかっている。

でも俺は本当は、2人が付き合う前から北斗のことが好きだ。

自分も酔った頭で何とか理性を保ちながら、北斗の体を揺すってみる。



「北斗、ほーくと」

「ん・・・あぁ、きもちわる・・・」

「え? 吐く!?」

「いや・・・だいじょぶ」

「そっか。帰ろ、危ないから送ってく」

「ん」



自然に言えていたかなと不安になる。

北斗も一人で帰るのは無理と素直に俺に送られようとしていて、拒否されなかったことに少し安堵する。

タクシーを呼んで、何とか北斗に住所を運転手さんに告げてもらい、北斗の家に向かって都会の街を走っていく。

家に着いて、肩を支えながら北斗をベッドまで運んだ。

もしかするとこのベッドで樹と・・・なんて想像してしまって、これ以上ここにいるのはと思い俺はすぐに帰ろうとした。

すると、ベッドに倒れてすぐ寝入ったと思っていた北斗に腕をガシッと掴まれる。

そして、殆ど目を開けずにこう言った。



「樹・・・」

「・・・」



こういうとき、「樹じゃないよ、ジェシーだよ」と、そう言えば済む話なのかもしれない。

でも、言えなかった。これはお酒のせい、かもしれない。

行かないでという表情の北斗に誘われるように、俺はその唇にそっと自分のを重ねた。

唇を離そうとすると、北斗は俺の肩口を掴んで下から熱いキスをしてくる。

もっとと俺を、いや、樹を求めてくる北斗に俺は理性を失って、そのまま身体を重ねた。

最中、北斗が俺の名を呼ぶことはなかった。



朝が来る前、まだ眠る北斗を横目に俺は静かに家を出た。

最後に"ジェシー"と書いた置手紙を残して。



Fin.

Ep.15「Call my name」緑×桃→←-2



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彩佑実(プロフ) - (かな名前)さん» コメントありがとうございます。パスワードを解読後、スクロールして頂きますと、下の方に◎と○の付いた文章がありそちらが条件となります。ご理解、ご協力頂いた後フォロリクを送って頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2022年6月10日 19時) (レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
(かな名前)(プロフ) - コメント失礼します。Twitterの必読を見たのですが条件ってどこに書いてありますか? (2022年6月10日 19時) (レス) @page49 id: 937383c613 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - けーた。さん» けーた。さん、初めまして。コメントまで下さりありがとうございます。私も末ズのときの緑くんが好きなので早い段階で書こうと決めていました。楽しんで頂けてとても嬉しいです。不定期となりますが、これからも何卒よろしくお願いします:) (2021年11月30日 22時) (レス) id: 22c3e91f96 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 初めましてで失礼します。緑くんが絡むお話が好きでお邪魔しました。実は他に推しCPがあるのですが赤くんとの時は右側の緑くんすごく好きでして。お話、とても楽しませて頂きました。これからも素敵なお話楽しみにしています✻ (2021年11月30日 21時) (レス) @page8 id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩佑実 | 作成日時:2021年11月27日 23時

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