Ep.7「溺れた先」緑×黒 ページ13
ノンリアル
・
side緑
「お先に失礼します。お疲れ様でしたー」
「おーい、慎太郎、飲み行こうぜ！」
「今日は無理」
「えー、折角の花金だぞ？」
「予定あんの！ また今度な」
定時にきっちり仕事を終え同期の誘いも断って会社を出て、すっかり見慣れた夜道を1人歩く。
都会らしいオフィス街を抜け、駅前の花金らしい賑わいには目もくれず、駅ナカを通って裏へ出た。
先程までとは打って変わって街灯があるだけの薄暗い静かなところ。
そんなところに1つだけあるそれほど大きくないビジネスホテル。
何度目かの利用で既にコンシェルジュには顔を覚えられたようで、一応名前だけ告げてそのまま部屋を目指す。
715と書かれた部屋の前に着いて数回ノックをすると、バスローブに身を包んだ其奴に出迎えられて中へと入る。
彼の目の前でネクタイの結び目に指を入れて緩め、するりと解く。
ありきたりだけど、此奴は俺のこの仕草とこのときの顔が格好良くて好きだと前に言われたことがある。
いつもこうしてやってやれば、顔も耳も真っ赤にして目を逸らす。
俺は此奴のその仕草が可愛くて好きだ。言ったことはないけど。
椅子の背もたれにスーツの上着を掛けてネクタイをテーブルに置いた。
すると、後ろからギュッと抱き着かれるから、お腹に回った手に俺も手を重ねる。
「慎太郎･･･会えなくて寂しかった」
「ごめん、ちょっと忙しくて。俺も寂しかった、会いたかったよ･･･北斗」
腕を解いて今度はしっかり正面から抱き締めると肩に顔を埋めてくる。
首筋に髪が当たって擽ったくて、でも気持ちいい。
「ねぇ、今日は一緒にお風呂入ろっか」
「え、俺もう入っちゃったよ？」
「わかってるよ、そんな格好してれば。俺が着く時間に合わせて準備してくれてたんでしょ？」
「っ･･･」
「ふふ。でもダメ、今日は北斗に拒否権ないから」
「なんで。って、ちょ、なに！？」
抱き締めたまま体を持ち上げると、暴れる北斗を鎮めながら風呂場に向かった。
男2人が入るには狭い空間で濃い時間を過ごしてお互いバスローブだけを身に纏い、案の定逆上せてふわふわしている北斗をベッドに横たえる。
冷蔵庫に入っていた水を取り出して渡すと飲ませてほしいなんて言うから、いくらか口に含んで薄ら開いた口に俺のそれを押し当て流し込む。
全部移し終えて飲み込んだのを確認し唇を離そうとした瞬間下から後頭部に手が回り、追いかけるように再び唇が重ねられた。
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彩佑実(プロフ) - (かな名前)さん» コメントありがとうございます。パスワードを解読後、スクロールして頂きますと、下の方に◎と○の付いた文章がありそちらが条件となります。ご理解、ご協力頂いた後フォロリクを送って頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2022年6月10日 19時) (
レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
(かな名前)(プロフ) - コメント失礼します。Twitterの必読を見たのですが条件ってどこに書いてありますか？ (2022年6月10日 19時) (レス) @page49 id: 937383c613 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - けーた。さん» けーた。さん、初めまして。コメントまで下さりありがとうございます。私も末ズのときの緑くんが好きなので早い段階で書こうと決めていました。楽しんで頂けてとても嬉しいです。不定期となりますが、これからも何卒よろしくお願いします:) (2021年11月30日 22時) (レス) id: 22c3e91f96 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 初めましてで失礼します。緑くんが絡むお話が好きでお邪魔しました。実は他に推しCPがあるのですが赤くんとの時は右側の緑くんすごく好きでして。お話、とても楽しませて頂きました。これからも素敵なお話楽しみにしています✻ (2021年11月30日 21時) (レス) @page8 id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩佑実 | 作成日時：2021年11月27日 23時
