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side赤
慣れた様子で洗面所で手を洗って上着を脱ぎハンガーにかけたこーちを、ソファの隣に座らせる。
俺からは何も言わずこーちが言い出すのを待っていると、長い沈黙の後にポツリと俺の名を呼ぶ声がする。
「ジェシー」
「ん？」
「俺、凄い好きなの。個人の仕事のときも、自分ん家に1人でいるときも、いつでもジェシーのこと思い出しちゃうくらい」
「･･･うん」
「自分でも重いなって自覚はある。だからあんまりその、好きとか言えないっていうか･･･。まあ、恥ずかしいってのもあるけど･･･」
「重いなんてことない。むしろ、そんなにも好きでいてくれて俺は嬉しいよ」
「ほんと？ 重いの嫌じゃない？」
「全然。何なら今まで俺の方が重いと思ってたよ、haha」
そっかと胸を撫で下ろしたこーちは、膝の上に置いていた俺の手に自分のをそっと重ねて、じゃあさと言葉を続ける。
「･･･ちょっとだけ、甘えても、いい？」
「ふふ、ちょっとなんて言わないで、いくらでも甘えてよ」
「っ･･･ジェシー、ギュッてして？」
「ん、おいで」
顔を赤く染め、キュルキュルという擬音が付きそうなまん丸の目でおねだりする可愛いこーち。
手を広げて待っていればゆっくりと近づいてきてすっぽり収まったから、その背中に手を回してふんわりと抱き締める。
するとこーちは回した腕の力を強めて更に密着してきた。
「ね、もっと」
「もっと、何？」
「･･･もっと、ギュッて」
「hehe、可愛い」
素直に甘えてくれる彼を、苦しくない程度に強く抱き締める。
感じるのはこーちの温かい体温と、脈打つ鼓動。
俺の速る鼓動も伝わっているかな。
片手を頭に移動させてポンポンと数回叩き、俺の肩に顔を埋める彼の名を特別優しい声で呼んだ。
「こーち、好きだよ、愛してるよ」
「っ･･･俺も･･･愛、してる」
この日は優しく丁寧にこーちを抱いた。
・
数日後、樹との某レギュラー番組の収録。
楽屋に入っておはようと挨拶をすれば、顔を上げた彼と目が合った。
「おはよ。あのさ、ジェシー」
「ん？」
「･･･こーちのこと、大事にしてやれよ」
「言われなくてもするし。･･･樹、ありがとね」
「は？ 何のこと？」
「まあ色々と？ ありがとうございまうえ！」
「"した"だろ(笑)」
「HAHA！」
あれからこーちが少しずつ甘え上手になったのは、樹のおかげも少しはあるかもしれないからね。
Fin
Ep.21「おかえりが聞きたくて」緑×青→←Ep.20「ちょっとだけ？」赤×黄
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彩佑実(プロフ) - (かな名前)さん» コメントありがとうございます。パスワードを解読後、スクロールして頂きますと、下の方に◎と○の付いた文章がありそちらが条件となります。ご理解、ご協力頂いた後フォロリクを送って頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2022年6月10日 19時) (
レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
(かな名前)(プロフ) - コメント失礼します。Twitterの必読を見たのですが条件ってどこに書いてありますか？ (2022年6月10日 19時) (レス) @page49 id: 937383c613 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - けーた。さん» けーた。さん、初めまして。コメントまで下さりありがとうございます。私も末ズのときの緑くんが好きなので早い段階で書こうと決めていました。楽しんで頂けてとても嬉しいです。不定期となりますが、これからも何卒よろしくお願いします:) (2021年11月30日 22時) (レス) id: 22c3e91f96 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 初めましてで失礼します。緑くんが絡むお話が好きでお邪魔しました。実は他に推しCPがあるのですが赤くんとの時は右側の緑くんすごく好きでして。お話、とても楽しませて頂きました。これからも素敵なお話楽しみにしています✻ (2021年11月30日 21時) (レス) @page8 id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩佑実 | 作成日時：2021年11月27日 23時
