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side黒
両手をソファの背と肘掛けに着いて、逃げられないようにホールドする。
彼は背もたれに寄りかかるような体勢になって、俺は少し上から彼を見下ろす。
「ちょっと、北斗･･･」
「まだわかんない？ ずっと一緒にいんのに」
「だから、何がだよ。全然、わかんねえよ･･･」
「はぁー。もういい、はっきり言ってやるよ」
つい数秒前まで余裕ある振りをしていたのに、いざ本人を前にして言うとなるとゆっくり吐いた息が少し震えた。
彼も少なからず緊張しているような、そんな表情をしている。
「俺、ずっとこーちのこと好きなんだ」
「え、は、え？」
「この前ジェシーと慎太郎が付き合ったって言ってたけど、ちなみに樹と京本もだから」
「え！？」
「ほんと鈍感すぎ(笑) ま、そんなとこも好きなんだけど。･･･って、何言わせてんだバカ」
「バッ･･･！ バカとか言うなよ！ 悪かったな鈍感で！」
「まあいいや。そんなわけで、あとは俺たちだけなんだわ」
「いや、そんなこと言われても･･･」
急に大声出したり、かと思えば縮こまったり、今日の彼は面白い。
そんな彼の目は少し潤んでいるようにも見える。
距離にして20センチくらいだろうか。
そんな距離まで顔をグッと近づければ途端に俯いて、頬がほんのり赤く染まっていく。
素直にそれを伝えると、俯いたまま両手で顔を隠し始めるから、俺の手で退かしてやった。
「返事聞かせてよ。その反応じゃ、もう決まってんでしょ？」
「っ･･･なら、察してくれよ」
「だーめ。ちゃんと言って。聞かせて」
「もう、意地悪･･･」
すると、俯いていた顔を上げて、彼の未だ潤んだ瞳は漸く俺を捉えた。
映しているのは俺だけ、今にもその瞳に吸い込まれそうだ。
「北斗･･･俺も好き、です。たぶん、ずっと、前から」
「ふふっ、知ってる」
やっと貰えた言葉にがっつきそうになるのを抑えて、そっと、彼を抱き締める。
その瞬間一気に愛おしさが増して背中に回した腕を少し強めると、彼も俺の背中に回してくれた。
「北斗、ごめんね、遅くなって」
「ううん。今、すっごい幸せだから」
「俺も、幸せ」
暫く抱き合って名残惜しくも身体を離すと、彼が俺を見つめるから、俺も彼を見つめ返す。
20センチ、10センチ、5センチ、そして、
どちらからともなく近づいた顔はやがて距離を無くし、ふんわりと唇が重なった。
Fin.
Ep.4「Number one, Only one」青×桃→←Ep.3「インセンシティブ」黒×黄
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彩佑実(プロフ) - (かな名前)さん» コメントありがとうございます。パスワードを解読後、スクロールして頂きますと、下の方に◎と○の付いた文章がありそちらが条件となります。ご理解、ご協力頂いた後フォロリクを送って頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2022年6月10日 19時) (
レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
(かな名前)(プロフ) - コメント失礼します。Twitterの必読を見たのですが条件ってどこに書いてありますか？ (2022年6月10日 19時) (レス) @page49 id: 937383c613 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - けーた。さん» けーた。さん、初めまして。コメントまで下さりありがとうございます。私も末ズのときの緑くんが好きなので早い段階で書こうと決めていました。楽しんで頂けてとても嬉しいです。不定期となりますが、これからも何卒よろしくお願いします:) (2021年11月30日 22時) (レス) id: 22c3e91f96 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 初めましてで失礼します。緑くんが絡むお話が好きでお邪魔しました。実は他に推しCPがあるのですが赤くんとの時は右側の緑くんすごく好きでして。お話、とても楽しませて頂きました。これからも素敵なお話楽しみにしています✻ (2021年11月30日 21時) (レス) @page8 id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩佑実 | 作成日時：2021年11月27日 23時
