story75─勝利への道 ページ48
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「不公平よ。貴方達もあたしの気持ちを思い知るべきだわ。……まずは、虎の貴方かしら?この部屋の中で、永遠に思い知りなさい」
アンの攻撃が敦君に炸裂する。……が、アンの攻撃を躱し、敦君が扉に手をかけた。
「よし」
鍵を差し込もうとする瞬間、私と森さんは鍵の異変に気づいた。……それは即ち、勝利への道が閉ざされた事への確証だ。
「「少年/敦君!危ない!」」
「え?」
見事な反射神経……等と言ってる暇はないが、敦君は咄嗟に、先端が刃のようになった鍵の攻撃を躱した。敦君は鍵を投げ捨てた。
「あら、大事な鍵をこんな風に扱って、孤児院の先生に叱られるわ」
不気味にけたけたと鍵が笑う。鍵はもう、元の形を留めて等いなかった。
「鍵でドアを開けたら勝ちじゃあないのか!」
「そうよ、
……最初から、この彼女の空間に入った瞬間から私達の負けは決まっていたというのだろうか。
「どうしたの?お遊戯はこれからが本番よ!貴方は鬼遊戯の天才みたいだけど……、
「くっ……!」
敦君は苦しい顔になっていく。……あぁ、見てるだけなんて、なんてもどかしいのでしょう。
私なら、……私なら、何が出来る?
「お友達を捨てて逃げる気!?」
そんな事を考えていると、敦君はいつの間にか白い扉に手をかけようとしていた。
……きっと、混乱しているのだろう。大事なことを忘れてる。
私は赫子を展開して、敦君の足に引っ掛けて転ばせた。
と、同時に森さんが言葉を発した。
「駄目だよ少年、敵はあっちだ」
「ぐげ」
全く、その通りだ。敦君は突然の事に驚いたのか、きょとんとした顔で私達を見上げる。
……が、私の赫子を認識した途端、顔を青ざめた。
「……本当に、Aさんは喰種だったんですね」
「人間は食べませんよ。安心してください」
「まぁ彼女が喰種なのは置いておくとして、この
私の言葉で少しは落ち着いたのか、敦君は黙って森さんの話を聞き始めた。
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明けましておめでとうございます!
今年も私共々、この作品をよろしくお願いします!
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うりゅき(プロフ) - 明けましておめでとうございます!モンゴメリちゃんも色々抱えてますからねぇ。いつかは弓月ちゃんとモンゴメリちゃんを絡ませたいです笑 森さんの殺気、どういう反応にするか迷ってるんですよねぇ。今年も私共々この作品をよろしくお願いします! (2019年1月1日 11時) (レス) id: dc3c37d785 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - あと、少し遅れましたが明けましておめでとうございます!今年も宜しくお願いします! (2019年1月1日 0時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - 更新お疲れ様です!森さんとの絡みですね〜!敦君は流石です!ルーシーちゃんは、喰種ごときって...泣く... 森さんの殺気どう反応(?)するのか、気になります!次回の更新楽しみにしてます! (2019年1月1日 0時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
うりゅき(プロフ) - 黒い天使さん» コメントありがとうございます!異能力者VS喰種ですね!私も書きたい衝動に駆られうずうずしてます(笑) (2018年12月28日 18時) (レス) id: dc3c37d785 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - 真逆、原作の交差点だとは!トーカちゃんなら羽赫使って自力で脱出しようとするだろうなぁ…って思います(笑)森さんと、どう関わるのか気になります!更新お疲れ様です!次回も待ってます! (2018年12月27日 23時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りうゅき x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sHihamu131/
作成日時:2018年9月30日 20時