story67─夢幻 ページ40
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ふと目が覚めた。起きたら、どこか分からない場所……路地裏、だろうか。
いや、見覚えがある。確かにある。幼い頃の記憶とそっくりだ。
「久しいな、A」
「……織田……作…さん?」
赤毛に茶色の外套……確かに、織田作さんだ。
そう云えば、最近全然会ってなかった。記憶がなかった間も。
なんてぼんやり考えていると、ある疑問が芽生えた。
「……なんで、透けてるんですか?」
「……それは俺が、幽霊だからじゃないか?」
「え……?」
あっさりと織田作がそう云うも、私の思考回路がついていけてない。
だって、いきなり久しぶりに会った人に幽霊だなんて云われて信じる人がいるだろうか。
……え、じゃあ、幽霊ってつまり
「織田作……さん?え、幽霊ってつまり、死んで………………?」
そう聞いても織田作さんは微笑むだけ。ただ、それだけ。
「太宰に聞くといい」
帰ってきた答えも、そんなものだった。
「貴方の口から、云えないのですか?」
「云えるなら苦労はしない。俺はお前の夢の中の幻だ。お前が少しでも答えを拒んでいるのなら、答えは得られない」
つまり、織田作さんは私にとっての、夢幻。
とても夢のように儚い存在。
次に目が覚めたのは、自分の部屋だった。
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うりゅき(プロフ) - 明けましておめでとうございます!モンゴメリちゃんも色々抱えてますからねぇ。いつかは弓月ちゃんとモンゴメリちゃんを絡ませたいです笑 森さんの殺気、どういう反応にするか迷ってるんですよねぇ。今年も私共々この作品をよろしくお願いします! (2019年1月1日 11時) (レス) id: dc3c37d785 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - あと、少し遅れましたが明けましておめでとうございます!今年も宜しくお願いします! (2019年1月1日 0時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - 更新お疲れ様です!森さんとの絡みですね〜!敦君は流石です!ルーシーちゃんは、喰種ごときって...泣く... 森さんの殺気どう反応(?)するのか、気になります!次回の更新楽しみにしてます! (2019年1月1日 0時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
うりゅき(プロフ) - 黒い天使さん» コメントありがとうございます!異能力者VS喰種ですね!私も書きたい衝動に駆られうずうずしてます(笑) (2018年12月28日 18時) (レス) id: dc3c37d785 (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使 - 真逆、原作の交差点だとは!トーカちゃんなら羽赫使って自力で脱出しようとするだろうなぁ…って思います(笑)森さんと、どう関わるのか気になります!更新お疲れ様です!次回も待ってます! (2018年12月27日 23時) (レス) id: 79595964d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りうゅき x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sHihamu131/
作成日時:2018年9月30日 20時