検索『かにう”ぁりずむ』検索結果『横浜の喫茶処＊２店舗目』【文スト】×【東京喰種】

story41─正直な本音 ページ14

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一先ず人気の少ない公園へ移動し、私達はベンチに腰を下ろした。
……別に私が好きで彼と一緒にいるのではない。赤毛の彼が飴を恵まなければ私は拒否していただろう。



「……それで、名前は何て云うンだ？」

「……私？」



お前以外に誰がいる。
そういいたげな彼の目を見て、私は渋々名前を口に出す。



「……A」

「？苗字はないのか」

「……弓月A」



隣で「弓月Aか」と繰り返し呟くこの男。
苗字まで名乗りたくはなかったが、この数分で分かった。彼には全て説明しなければ、その情報を鵜呑みしてしまう。



「……貴方は？名乗らないなんて、不公平」

「俺は織田作之助だ。よろしくな」



宜しくなんてしたくない。なんて心の中では思い乍ら、ぼそり、よろしくと呟く。
というか、彼は匂いから人を殺していると思うのだが、そう簡単に名乗って良いのだろうか。



「お前は、行く場所がないのか？」



しばしの沈黙の後、彼が私に問いかけた。
訳すると、«お前は孤児か»と云いたいのだろう。
はっきり云えばいいものを。余計腹が立ってくる。……等とは思うが、答える私は優しいと云えると思う。



「ない。どこにもない。……どこにも行きたくない」



これが、正直な私の本音だった。








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テストから復活しました！！
結果は？知りまへん_(:3 」∠)_






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