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時間はあっという間に過ぎてお昼。
和の手を引いて人の波に流されながら食堂へと向かう。
食堂は相変わらず人で溢れかえっており、この人混みをかき分けていくのは至難の業。
「どれ？」
『カレーパンかクリームパンで悩んでる・・・』
「ん、買ってくる」
食堂でお昼ご飯を買うのは和の役目。和曰く、「混んでるから危ない」だそう。
しばらくして和が戻ってくる。
その手には私が食べたかったカレーパンとクリームパンがある。
「Aこっちね、カレーパン一口やるから」
そう言ってクリームパンを渡される。
どうやら今日は甘い物の気分ではないらしい。
『ありがと』
「ん。・・・じゃ行こ」
頭を撫でられ、また手を繋ぎいつもの場所へと向かう。
和は昔から、私が和に対して感謝を言ったり謝ったりすると必ず頭を撫でる。
何故なのかは分からない。一種の癖みたいなものなのか。
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続く (更新停止中)
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作者名：SHARA | 作成日時：2022年6月10日 23時
