私事告白 ページ19
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様々な事があった、濃い一週間だった。
凄く凄く疲れた。
…が、仕事を休むわけにはいかない。
オフィスで自分のデスクのモニターと向き合ってキーボードをパチパチと叩いていると、事情なんて知るわけのない同僚達に次々と“顔死んでるよ”と声を掛けられる。
そして労いの言葉と共に栄養ドリンクや甘味を手渡され、帰る頃、デスクの上はそんな差し入れの山が出来上がっていた。
会社から帰宅して、玄関から誰も居ないリビングに向かって“ただいま〜”と声を掛ける私。
いつものこと。
勿論返事など返って来るわけも無く、シン、と静まる我が家に私は収まった。
明日は休日。
取り溜めた録画を見ながら晩酌といこうか。
それから今夜はゆっくりお風呂に浸かりたい。
荷物を置いてを手洗い、仕事着から着替えて洗濯物を分け、お風呂にお湯を貯める。
お風呂が沸く間に軽く夕飯を支度して…。
タイミングを見計らったかの様に給湯器が『オフロガ ワキマシタ』と私に知らせて、入浴剤とミネラルウォーター、それからスマートフォンを手に脱衣所へ足を運んだ。
ぬるめの湯船にゆったりと浸かりながら、SNSで推しの情報収集、リプライとDMの返信をして、それから連絡用に開放しているメールアドレス宛てのメールをチェック。
“大きな欅の木を覚えていますか”。
こちらに問い掛ける件名に目が留まって、画面上をスライドする自分の指の動きを止めた。
欅…といえば思い浮かぶのはあの夜の公園。
それから私のことを助けてくれた青年…カイちゃん。
まさかと半信半疑で展開したメールの内容。
やっぱり思い浮かべた夜のこと、それから私の身を案じる心配の声。
その言葉一つ一つ、頭の中でカイちゃんの声で再生される。
極め付けは文末の“タカハシより”。
本人に違いないのは確かだった。
連絡先を知らない中、態々ここへメールを送って来たんだ。
これは…返信しないのは失礼過ぎる。
疲れで中々働きの悪い頭を懸命に回転させて、返信の内容を私は考えた。
ーーーーーーーー
その節は本当に有難う御座いました。
そして、沢山のお心寄せ感謝致します。
過日の話ですので、ここで告白とお詫びをさせてください。
私事ですが、
実は予ねてより�盒兇気鵑魃�援させていただいてますーーー、
スヌーズは使わずに起きれる派→←Drop you a line.
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作者名：千草 | 作成日時：2023年10月27日 12時
