▽ダラダラの話。 ページ15
・
トントントンッ…とリズムよくまな板の上でネギを切る。
つけっぱなしのテレビでは、お昼のワイドショーがやっていた。
現在時刻、13:17。
そろそろ彼が来る頃だろうか。
そう思った途端、丁度ピンポーン…とインターホンが鳴った。
手は濡れていて使えないから、ピッと器用に肘でボタンを押して「はーい」と出る。
「おー買ってきたぞ。」という相変わらず気だるげな声。
ぱぱっと手を拭いて、玄関に出る。
「たっつん先輩!」
鈴「よっ。」
「揚げ玉と氷買ってきました?」
鈴「バッチリ。あしょうがある?買ってくんの忘れちゃってさ。」
「あーあります、大丈夫です。」
鈴「お邪魔しまーす。」
「はーい。」
鈴「なーAー、酒開けよー。」
「馬鹿言わないでください。私たち二人とも夜仕事あるでしょうが。」
鈴「チッ…。」
「それにそうめんには酒より麦茶の方が合うんですー。」
鈴「そうかねぇ…?」
そう。
二時間前に来たAへのLINE。
鈴木からの、「昼飯食わね?」の誘い。
Aが返した返事は、「じゃあうちでそうめん食べません?」というもの。
お歳暮で貰ったそうめんが食べ終わらないとか別にそういう訳では無い。
……そういう訳では無い。
・
そんなわけで、鈴木はAの家に来たわけである。
ササッと洗面所で手を洗って出ると、ふと棚の位置が少し変わっていることに気づいた。
もう何回か来ているから、家の間取りは何となくわかる。
(模様替え…ストレス溜まってんな。)
そんな長い付き合いで見抜いた癖を発見して、「…愚痴聞いてやるか。」とぽつりと呟いた途端。
「達央さん!!ちょっ、タンマ!!」とキッチンでAの焦っている声が聞こえた。
鈴「っおいAッ!!!っあ……?」
「たづひざざぁぁあ…」
鈴「…なにやってんのお前………??」
「pixiv漁ってたら溢れてました……。」
鈴「…俺帰っていい?」
「ダメ!!!!!」
.
841人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - たそ。さん» ウッヘありがとうございます…() 是非是非、仲良くして下さい! (2019年10月13日 13時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 太陽と月さん» ありがとうございます!頑張ります〜!! (2019年10月13日 13時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
たそ。(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» みゅーぽむ様の感性ど自分の感性がばっちり合いすぎてもうしんどいです、、←仲良くなりたいです、、 (2019年10月5日 13時) (レス) id: 1c4af94c04 (このIDを非表示/違反報告)
太陽と月(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» 番外編!いいですね!!たのしみです! (2019年10月5日 12時) (レス) id: 5e98f23515 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 太陽と月さん» 誰になるんでしょうか!!(笑) 細谷さんですね!結構出したいのに1話書くのは難しいみたいなキャラ多いので、番外編みたいなので書けたら書いてみます〜!! (2019年10月5日 12時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ