【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ６【愛され】

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｢っしょ……っふ………っ……んｯ……。｣



10セット×10回。

バタンっ…と倒れ込んで、流れてくる汗を床に零す。


都内某所施設にて。

Aは、二週間後に控えた撮影に向けてガッチリ筋肉を作っていた。

今は腹筋を鍛えている。


だが、Aが始めたのはジムではない。

所謂 キックボクシングというやつである。

アクションとなると、筋トレよりもそっちの方が筋肉の付き方が良くなるのではないかと思い、キックボクシングを選択したA。


時間が無いAにとって、無駄な筋肉や鍛えるための基礎は今必要無い。

Aが欲しているのは、アクションする時にちらっと見えるカッコイイ筋肉である。


汗をタオルで拭きながらプロテインを飲んでいると、トレーナーが｢青空さん、それじゃそろそろ。｣と声をかけてくれた。


もうひと踏ん張り。
手は絶対に抜かない。

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青空Aのコスプレ＆アクション動画は、またもや情報解禁だけで話題をかっさらって行った。

｢待ってました！！｣｢動画！動くじゃん！！｣等と、素晴らしい評判の良さである。

まぁ評判が上がれば上がるほど、プレッシャーは重くなっていく一方だが。


そして、こちらも前と同様、先輩達の中でもその話題が持ち切りであった。



K｢成程。｣

鈴｢最近飲み誘っても来ない理由はこれか…。｣

斉｢ネットでも話題になってるみたいです。
チャンネル登録数も、まだ動画上がってないのに10000いったとかなんとか。｣

岡｢相変わらずすごいね〜Aちゃん…。｣

木｢……てかまたコスプレすんのあいつ…。｣

K｢実際クオリティは申し分ないし…そりゃ人気出るよね。｣

岡｢うん。俺も買ったけど、すごい可愛かった。｣

鈴｢俺も買った。｣

斉｢僕もです。｣

木｢…俺も買ったけどぉ！｣







実は、この場にいる全員が10000人の中の5人だなんて口が裂けても言わない。


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