【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ４【愛され】

▽2 ページ8

・

岡｢A居た？！｣

江｢いや、こっちには居なかったです…。｣

浅｢あいつ、ちょっと目ｪ離したらガチでいなくなりやがったな。｣



声優陣が息絶え絶えで探しているのは、勿論 青空A。

一瞬目を離した隙にいなくなってしまったのだ。
まるで手のかかる幼稚園児の子供である。

当の本人が楽しく過ごしている事も知らず、七人は目を血眼にして必死でAを探す。


朝のナンパの事もあり、内心結構焦っている声優陣。

パレードで人が混雑していて、探すにも探しにくい状況だ。



鈴｢いたか？｣

島｢居ないです…。｣

木｢Aも後輩とはいえ いい大人だし、変なのに絡まれてない限り大丈夫だとは思うけど…。｣

柿｢そー、だ…よね、Aだって25だもんね。｣

岡｢そ、そうだよ…25歳…25歳、だし……。｣

浅｢…Aが25歳っぽい所あったか…？｣

｢｢｢ない。｣｣｣

岡｢うわぁ…やっぱりまずいんじゃない？｣

柿｢電話もパレードの音で聞こえてないっぽいし…。｣

江｢……………あれ？｣



作戦会議のように集まって喋っていると、江口が不思議そうにぽつりと言葉をこぼした。

そんな江口を不思議がり、自然とみんなも江口が見ている方向を見つめる。


その見つめている方面には、紛れもない探していた青空A…と、朝のナンパしてきた大学生が笑顔で話している姿が見えた。

開いた口が塞がらない。

全員が状況を飲み込めていない。









木｢っはァ…？！｣


岡｢なっ、なにやってんのAちゃん……。｣



.

▽3→←▽迷子の話、その二。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す