【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ４【愛され】

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C｢できたぁ！すごーい！｣

B｢つるつるだっ…こんなきれいなどろだんこみたことねぇ！｣

｢ふふふ。Aさんと呼んでもいいんだよ諸君。｣



15分後。

手や顔を真っ黒に汚して、幼稚園生の前でドヤ顔しながら真剣に泥団子を作っている御歳26歳になるAの姿があった。

周りの幼稚園児はいつの間にか増えていて、｢すげぇっ！｣と期待の眼差しをAに向けている。

今の子はすぐ家でスマホだのYouTubeだのを見て過ごすから、いい刺激となったのだろう。


｢作り方教えて！｣と群がるように7.8人が、Aに飛びついた。

ふふんと誇らしげに、｢いいよいいよ。みんなで作ろっか。｣と笑いかける。

昔から子供は好かれる方だったが、まさかここまで人気になるとは。

みんな｢A！｣｢Aちゃん！｣と名前を呼んでくれている。

もう、ずっとこのままでいい。


そう思った途端、｢A！｣と最初の男の子に声をかけられた。



｢おー少年。どうした？｣

A｢なんかAのともだちがいっしょにあそびたいって。｣

｢……私の友達…？｣

D｢すげぇ！にーちゃんポケモンのシトロンと同じ声だ！｣

C｢おにいさんかっこいーこえしてるね。｣

｢…………あぁ…お姉ちゃん急に帰りたくなってきた。｣

？｢やっほー人気者のAちゃん。｣

？｢スゲー人気者じゃん。先生とか向いてんじゃね？｣



聞き覚えのある声と共に嫌な予感がして、ゆっくりと振り返る。


今は会いたくない。

何も喋りたくない。


そう思っていると、自然と 口と足は動いていた。









｢っみんな！鬼ごっこ！！このお兄さん達が鬼！よーい、スタート！！｣


梶｢え。｣


木｢は。｣


｢｢｢きゃ〜ぁ！！｣｣｣




どさくさに紛れて走り出す。

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