瀬を早み

ほっぺみょーん ページ48

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「は？それで付き合ってないの？」


「…付き合ってないんですよね〜」







またクイズするようになった。
3年間を埋めるように、何も変わらないふりをして、それでも変わったふりもして、たまにお酒なんか飲んでみたりして。

週2くらいで颯くんの家に行って、週2くらいで颯くんが家に来る。

こんな生活が幸せで、嬉しくて。



オフィスに着くと１人作業をしていたこうちゃん。

あれ、早くないですか？と聞いてきたからついぽろっとこぼしてしまった。




「あ〜、今日颯くんの家からきたから」


「そうくん…って、水上さん？」


「そーそー、泊まってきて」


「えっ！？2人付き合ってんすか！？」




こうちゃんの大きい声が耳に届いてから数秒。


自分がとんでもないことを言っていることに気がついた。



「こうちゃんうるさい、どした？」



しかもなんてタイミングで来るの川上さん。



「えっ、栗原さんが水上さんと」



なんだかとんでもないことを言おうとしているので思わず手でこうちゃんの口を押さえた。



「違います！！」



「いや、状況がよくわからないんやけど」



結局私は颯くんとのことを洗いざらい吐かされ、なんなら颯くんへの気持ちまで知られてしまった。

まあもういいんですけどね今のことは！


むしろ子どもだったあの頃を知られたのが恥ずかしい。



「泊まりあって？話してる？」


「そっすね」


「は？それで付き合ってないの？」


「…付き合ってないんですよね〜」



根掘り葉掘り聞き出しといてふうんといったきりスマホを見始めた川上さん。

いや興味なさすぎでは！？



「水上もヘタレだなぁ」



そんな声が聞こえてきた気がするけど気のせい気のせい！

隣でただ聞いていたこうちゃんのほっぺたをちょっと伸ばした。

やらかい。



「てれかくしにひとつかうのやめてくらさいよ」







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48話使ってまだ付き合ってないのもどかしいにもほどがありますね。続編行かないとですね〜

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