VS異能解放軍編11 ページ41
長ったらしい演説にスピナーが苛ついているように足でトントンと床を鳴らす｡そろそろ出番なのかヒミコちゃんが皆に呼びかけた｡
「いこいこ！サンちゃん行ってくるね！」
手を触って舞台に近づくヒミコちゃんに手を振る｡
隣りにいた荼毘にもいってらっしゃい｡と笑って手を振った｡
少し顔を綻ばせたように見えた荼毘もヒミコちゃんに続いて舞台へ向かった｡
あーあ､こんな大勢の前に立つなんて荼毘のファンなんてできちゃったらどうするんだろ｡耐えられる気がしないからファンを全員殺すしかないかもしれない､なんて頭の片隅で思う｡わりと洒落にならない､心配だ｡荼毘は素敵でかっこいいんだから｡
ヴィラン連合と異能解放軍の融合したその名を死柄木さんが宣言する｡
「超常開放戦線ーーヴィランの名を排し異能の枠組みを更に広く解釈できる物とした｡また､壇上の9名を行動隊長とし､傾向別に部隊編成を行う｡」
まあ､名前なんてこれと同じ…飾りだ｡と言い唯一戦闘中に壊れなかった額につけている手を触り､外し微笑んだ｡
「好きにやろ｡」
そう死柄木さんが言えば､会場は沸き立った｡
そして､部隊裏｡
「お疲れ様でございました､何かお飲み物でも！」
リ・デストロがかつてのカリスマは見る影もなく死柄木さんに向かってそう言い両手を擦り合わせている姿を見てちょっと苦笑してしまった｡
「失せろ｡」
死柄木さんがそう言えば「喜んで！」と言いながら全力で姿を消した｡なんか…凄いな｡なんでこうなったんだ｡
死柄木さんは座りながら氏子さんと何やら話しているし､荼毘はホークスと話があるらしく私を置いて行ってしまった｡ヒーローとの接触になるので私はあまり連れていけないようでお留守番だ｡淋しいけど仕方がない｡帰ってきてくれた時に存分に荼毘と触れ合わせてもらおう｡
「そういやぁ何でサンヴェーレは隊長に任命されなかったんだ？」
コンプレスが不思議そうに私に尋ねてくる｡
「闘えない個性が目立ったら私からヒーローとかに狙われるからね｡目立たないくらいがちょうどいいの｡」
あと､荼毘と離れたくないから荼毘の隊に所属になってるんだよね｡とへらっとすれば､そっちが本命かー｡と笑っていた｡
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リナ(プロフ) - 素で間違えてました！コメントありがとうございます､修正しておきます｡ (11月29日 23時) (
レス) id: 9b1dc25640 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - エンデバー（？）エンデヴァー（ｲｴｽ） (11月29日 23時) (レス) @page2 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - コメント､応援ありがとうございます､メリバ大好きなので身内のみ救われます｡ヒーロー嫌いではないのですが推しがいるわけではないので躊躇なくやらせていただきます｡連合に幸あれ… (11月23日 23時) (レス) id: 9b1dc25640 (このIDを非表示/違反報告)
鼓草(プロフ) - ヒーロー側に一切の救いが無いんですかね？最高ですね？敵連合WIN ENDですね？最高すぎます…更新の度楽しく読まさせていただいてます！これからも応援しています (11月22日 14時) (レス) id: a5f127d657 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅(プロフ) - いえいえ！次も楽しみに待っております！ (11月21日 18時) (レス) id: a37ec9ee81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ri | 作成日時：2023年11月16日 21時
