VS異能解放軍編8 ページ38
連れ込まれた広い地下にある椅子にロープで拘束された｡
「へぇ､ご丁寧に戦いの影響の少なそうな地下にまで連れてきてくれるとはね｡」
「お前の異能は役に立つ､そこでヴィラン連合が潰されるまで大人しく座っておくんだな｡逃げようとしても無駄だ､見張りも大勢いる｡」
私を背後から拘束してきたヒーローらしき男が勝ち誇った様子で言う｡
あーあ､可哀想に｡私を地下室まで連れてきちゃったなら衛生カメラの心配なんてしなくて良くなってしまった｡監視カメラの類も部屋にありそうではない｡
「逃げないよ､だって皆食べちゃうから…わざわざ捕まった甲斐があったよ｡最近ストックがなくて困ってたから感謝しないとね｡」
そう言って笑うと､私を取り囲んでいた開放戦士は意味が分からないと言うようにお互いの顔を見つめていた｡
そしてーー
「ぐぇ…」
私の目の前にいた男は顔のない蛇のような触手の化け物に丸呑みされた｡
「うわぁああ！？なんだコレ！！」
開放戦士の男が蛇のような化け物に向かって銃を打つがその化け物は銃弾が貫通した場所が瞬時に再生している｡
「ソレは私の個性｡…攻撃してきたあんたから食べようかな｡再生させるストックが勿体ない｡」
個性､操毒再子〈ソウドクサイシ〉｡
自らの細胞やDNA等を遺伝子単位で変化させることができ､接種した味方の傷を再生したり､逆に取り込んだ敵は自分の細胞を毒化させたり自分の細胞を侵食させたりする事で殺したりする事ができる｡他者の血肉等の細胞を取り込むことで自らの個性としてストックして生成することができる私本来の個性｡
私の個性で背中から生やされた変化した細胞…蛇のようになっているソレは､人等の生き物を喰らい､細胞やDNAを取り込み消化する｡
銃を撃ってきた男も頭から私の個性に喰われ､溶かされ､衣服と銃を残して消え去った｡拘束具も蛇のような化け物に噛みちぎらせる｡
「誰も逃さないよ､せっかく味方を気にせずに食べれるんだから…荼毘の邪魔者も消せて一石二鳥だね､あははは！」
唯一の出口に立ちふさがり､更に背中から2本目の蛇のような触手の化け物を生やして敵を襲わせる｡
生半可な攻撃は細胞を変化させた鱗に弾かれ､一人､また一人と喰われ姿を消していった｡
そして､私が地下にいた全ての人間を喰らい民家から出た時には粗方事は済んでおり死柄木さんがリ・デストロを下し異能解放軍がヴィラン連合の参加に入る事となっていた｡
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リナ(プロフ) - 素で間違えてました！コメントありがとうございます､修正しておきます｡ (11月29日 23時) (
レス) id: 9b1dc25640 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - エンデバー（？）エンデヴァー（ｲｴｽ） (11月29日 23時) (レス) @page2 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - コメント､応援ありがとうございます､メリバ大好きなので身内のみ救われます｡ヒーロー嫌いではないのですが推しがいるわけではないので躊躇なくやらせていただきます｡連合に幸あれ… (11月23日 23時) (レス) id: 9b1dc25640 (このIDを非表示/違反報告)
鼓草(プロフ) - ヒーロー側に一切の救いが無いんですかね？最高ですね？敵連合WIN ENDですね？最高すぎます…更新の度楽しく読まさせていただいてます！これからも応援しています (11月22日 14時) (レス) id: a5f127d657 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅(プロフ) - いえいえ！次も楽しみに待っております！ (11月21日 18時) (レス) id: a37ec9ee81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ri | 作成日時：2023年11月16日 21時
