VS死穢八斎會編3 ページ26
目が覚めたらそこはボロいソファの上だった｡
「見覚えあるオンボロ天井だ…」
そう呟けば視界にヒミコちゃんがひょっこり映り込む｡
「おはようございます､サンちゃん！Mr.の腕治したの凄かったのです！」
Mr.から目が覚めたらお礼言っといてっていわれました！と､いつものニコニコ顔で褒めてくれた｡かわいいなぁ｡コンプレスは腕が無事に治ったようで本当に良かった｡
「サンヴェーレ､お前のお陰でMr.コンプレスの腕が治ったありがとな！治さなくてよかったぜ！」
ヒミコちゃんの近くにトゥワイスもいたようで彼も視界の端に現れる｡
そして､少し元気なさそうに話し始めた｡
「死穢八斎會…俺が呼んじまったんだ｡マグネがそのせいで死んじまってよぉ､Mr.コンプレスも腕がやられちまって…Mr.コンプレスの腕だけでも治ってくれてよかった！奇跡みたいな個性だ！」
仲間の役に立とうって人間に悪い奴はいねぇ！いいヤツだよお前は！と泣きながら言われた｡トゥワイスは情に厚いヴィランらしからぬ人間だった｡騒がしいけれど､不思議と嫌いではない｡
「これが私の仕事だからね｡死んでなければある程度は治せるよ｡」
トゥワイスがとてつもなく喜んでいる様子にヴィランもこんなに仲間思いな人がいるもんなんだなぁ､と思い少しふふっと笑みが溢れる｡
「あ､サンちゃんが大好きな荼毘くんは鉄分取れる食べ物を買いに行ってくれています！愛されてますねぇ！ラブラブですねぇ！」
「私が荼毘の事大好きなのは間違いないけど…付き合ってないよ？」
死ぬ時は殺してくれるだろうし､ずっと荼毘を見ている約束も､荼毘から離れていかないっていう約束はしたけど…付き合ってはない｡
「えぇ！？付き合ってないんですかぁ！
？」
ヒミコちゃんが目を丸くして後退り視界から消えてしまった｡
「嘘だろ！？本当だよ！」
トゥワイスも知らなかったらしい｡彼も驚いた後視界から消えた｡べったりしてるからそう見えても無理はないけど…
「多分､私の一方的な執着と片思いだから…」
苦笑してそう言うとちょうど荼毘が帰ってきた｡
「へぇ､面白ぇ話ししてるじゃねぇか…一生一緒にいるってのに俺の気持ちは伝わってなかったかぁ？」
睨みを聞かせ買い物袋を足元に落とした荼毘は今にも炎を出しそうな気配を放つ｡なんか怒ってる｡それを見て､ヒミコちゃんは「邪魔者は消えますよ､仁くん！」とトゥワイスを連れてすたこらと去って行った｡薄情者ー！私死んじゃう！
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リナ(プロフ) - 素で間違えてました！コメントありがとうございます､修正しておきます｡ (11月29日 23時) (
レス) id: 9b1dc25640 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - エンデバー（？）エンデヴァー（ｲｴｽ） (11月29日 23時) (レス) @page2 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - コメント､応援ありがとうございます､メリバ大好きなので身内のみ救われます｡ヒーロー嫌いではないのですが推しがいるわけではないので躊躇なくやらせていただきます｡連合に幸あれ… (11月23日 23時) (レス) id: 9b1dc25640 (このIDを非表示/違反報告)
鼓草(プロフ) - ヒーロー側に一切の救いが無いんですかね？最高ですね？敵連合WIN ENDですね？最高すぎます…更新の度楽しく読まさせていただいてます！これからも応援しています (11月22日 14時) (レス) id: a5f127d657 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅(プロフ) - いえいえ！次も楽しみに待っております！ (11月21日 18時) (レス) id: a37ec9ee81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ri | 作成日時：2023年11月16日 21時
