はじめましてヴィラン連合3 ページ14
という設定にした｡持ち運びされて血液を鑑定されたりしたら身バレする｡致命傷の治癒については本当だけど｡なるほどなるほど…と納得したように黒霧さんが頷く｡
血と聞いて次はヒミコちゃんが目を輝かせた｡
「サンちゃんも血の個性なの！？私は血を摂るとその人になれます！ねえねえ､サンちゃんの血ちうちうしていい！？」
そう言いながら許可を得る前にナイフを準備しだしたヒミコちゃんを荼毘は不機嫌そうに見ていたので､なだめておく｡
「ヒミコちゃん､自分の身体に少しだけ傷作ってみてくれる？私の血をあげるからそれで治すよ｡ちうちうはちょっと申し訳ないけど身バレ防止の為にパスで…」
「残念ですが…解りました！」
そう言ったヒミコちゃんはナイフで腕をすっぱり切っていた｡わぁ､躊躇ない｡結構血が流れている｡
私は持っていた注射器を自分に挿して血を抜いたあとヒミコちゃんの傷口に流し込む｡
「凄い､治りました！」
腕の傷がみるみる治ったのを見て､ヒミコちゃんは私の大好きなヒーローのクリ厶様みたいですねぇ！ときゃっきゃしながら言った｡すいません…本人です｡
それを見た黒霧さんも満足そうにしていた｡
「なかなか強力な個性ですね､検証まであありがとうございました｡しかし､申し訳ないのですが返答は後日でも宜しいでしょうか？死柄木弔は必ず導き出すでしょう…貴方がたも自分自身も納得するお返事を｡」
ーー
「ろくな奴いなかったな｡」
ヴィラン連合拠点のバーから出て薄暗い路地を歩きながら荼毘は呆れたようにため息をつく｡
「荼毘の基準が高いんだよ｡ヴィランになった人達にまともさを求めちゃ駄目だよ？…それを言ってしまえば私達もまともの基準から外れるわけだけど｡」
そう言えば､もう俺等はイカレてんだろ｡と笑って荼毘が返した｡その通りではあるけど…辛辣！
「そうだ､夜ご飯どうする？魚は嫌いだったよね｡」
ヒーローをしていた頃のお金は行方不明とされる前に全額引き出しておいた｡寄付してしまう前だったからいっぱい残っていてよかった｡そのお陰で義爛から色々買えたし､お金ならまだ残っている｡
晩御飯の話をしながら荼毘と色々見回りながら歩いた｡
人から羨まれる功績を残したヒーローになっても､できなかった幸せな生活｡
荼毘と一緒にいれるようになったから､一緒にヴィランになったから今幸せなんだ｡
荼毘にも復讐を遂げて幸せになってほしいから｡その為に､やれることをやるだけだ｡
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リナ(プロフ) - 素で間違えてました！コメントありがとうございます､修正しておきます｡ (11月29日 23時) (
レス) id: 9b1dc25640 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - エンデバー（？）エンデヴァー（ｲｴｽ） (11月29日 23時) (レス) @page2 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - コメント､応援ありがとうございます､メリバ大好きなので身内のみ救われます｡ヒーロー嫌いではないのですが推しがいるわけではないので躊躇なくやらせていただきます｡連合に幸あれ… (11月23日 23時) (レス) id: 9b1dc25640 (このIDを非表示/違反報告)
鼓草(プロフ) - ヒーロー側に一切の救いが無いんですかね？最高ですね？敵連合WIN ENDですね？最高すぎます…更新の度楽しく読まさせていただいてます！これからも応援しています (11月22日 14時) (レス) id: a5f127d657 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅(プロフ) - いえいえ！次も楽しみに待っております！ (11月21日 18時) (レス) id: a37ec9ee81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ri | 作成日時：2023年11月16日 21時
