燈矢くんとの過去 ページ2
それからと言うものヒーローを目指していたのに私を虐めていた同い年の子供とは違い､助けてくれた燈矢くんに私は心酔していった｡
ファンだから燈矢くんの個性訓練も見てみたいとお願いすれば燈矢くんは二つ返事でOKをくれて修行場にお邪魔することになった｡
「あの､お邪魔してすみません…燈矢くんにはお世話になってます｡初めまして､毒薬 李羅です｡」
小さい私には見上げるだけで首が痛くなるような背の大きい燈矢くんと同じ赤い髪を持つ男性､ナンバー２プロヒーローのエンデヴァー…燈矢くんのお父さんにぺこりと頭を下げながら言った｡間近で見ると迫力も威圧感も凄い｡
「それで燈矢のやる気が出るようなら構わん｡…燈矢､訓練を始めるぞ｡」
私には全く興味ないようで目もくれずエンデヴァーは燈矢くんの訓練を始めた｡お父さんといる燈矢くんは見たこともないくらいとても楽しそうにしていた｡
個性訓練を見に行くのをきっかけに､私と燈矢くんとよく一緒にいるようになった｡
燈矢くんのお陰で毎日がとても楽しくなった｡
しかし､そんな楽しい日常は次第に陰りを見せてきた｡
「お父さんが急に個性を使うなって言ったんだ…でも！今よりずっと強くなればお父さんもそんなことは言わないと思うんだ｡李羅ちゃん､個性特訓付き合ってよ！」
燈矢くんが何を理由に個性使用を厳禁されたかは明白だった｡私の目にもわかる火傷跡｡毎日それが増えていたから｡
「無個性だからあんまり役に立たないと思うけどいいの？サポートくらいしかできないけど…」
燈矢くんが火傷で傷つくのは嫌だ｡だけど､燈矢くんの目に私は映っていないーーーこの憧れの思いが報われることはない｡お父さんに認められることしか燈矢くんは考えていないから｡燈矢くんは私が何を言っても止まらない｡だから､せめて…私にできるのは､本当に少しの事だけど｡それでも燈矢くんの役に立てるなら何かしたかった｡
そうしてお父さんに隠れて個性訓練をしていた燈矢くんは数年後､地獄へ突き落とされることになってしまった｡
「なぁ､聞いてくれよ李羅ちゃん…俺の家家族が増えたんだ…」
本来ならば嬉しい報せであるはずだが､燈矢くんの表情は暗かった｡
燈矢くんの懸念であり､燈矢くんのお父さんであるエンデバーの悲願である個性を宿した子供が家族に増えていた｡
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リナ(プロフ) - 素で間違えてました！コメントありがとうございます､修正しておきます｡ (11月29日 23時) (
レス) id: 9b1dc25640 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - エンデバー（？）エンデヴァー（ｲｴｽ） (11月29日 23時) (レス) @page2 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - コメント､応援ありがとうございます､メリバ大好きなので身内のみ救われます｡ヒーロー嫌いではないのですが推しがいるわけではないので躊躇なくやらせていただきます｡連合に幸あれ… (11月23日 23時) (レス) id: 9b1dc25640 (このIDを非表示/違反報告)
鼓草(プロフ) - ヒーロー側に一切の救いが無いんですかね？最高ですね？敵連合WIN ENDですね？最高すぎます…更新の度楽しく読まさせていただいてます！これからも応援しています (11月22日 14時) (レス) id: a5f127d657 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅(プロフ) - いえいえ！次も楽しみに待っております！ (11月21日 18時) (レス) id: a37ec9ee81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ri | 作成日時：2023年11月16日 21時
