師匠の元へ向かった私は。 ページ23
師匠の元にたどり着いた頃には鬼殺隊4人が来ていた。
2人が師匠と戦闘中、2人が離脱しているような状態だ。確かに体真っ二つが1人、手が片一方ない上に体を刀で貫かれている重傷者。体真っ二つなのに生きてるのはおかしくないか?鬼なんじゃ?
なんか髪の毛食べてるし。ちょっとキモくて引いた何がしたいの??
「鬼食いだ。」
獪岳が鬼殺隊してる時に聞いたことがある、と話してくれた。
鬼の一部を食うことで鬼の力を人間が得れる特異体質が希にいるらしい。
そんな人間もいるんだねえ。気持ち悪い毛フェチじゃなくてよかった。
「師匠の邪魔されても困るし息の根とめとく?」
「そうだな…俺が手がない奴を相手にするから、真っ二つの方殺してくれ。」
どちらにせよ殺すことに変わりはない、と刀を構えて獪岳は一気に距離を詰め伍ノ型、熱界雷で手がない隊士に切りかかる。獪岳の気配を察知して、その隊士は直ぐに距離をとって攻撃をかわした。
「上弦の陸と伍!?こんなときに!!」
「こんなときもクソも関係ねえだろ。どうせ死ぬんだ、さっさとくたばれ死に損ないが…邪魔だァ!!」
刀をまともに振れもしない隊士を追いかけまわす獪岳。負傷してても手加減するわけないんだよなぁ。
私は胴体真っ二つになってる隊士に歩み寄る。なんか体が鬼みたいに再生…というよりはくっついてるきてる…?
「…玄弥!?っ、くそ!!」
こちらの状況に気づき、私が歩み寄った隊士と似た滅茶苦茶目付き悪い男が振り返るが、師匠の攻撃に隙がなく此方にはどうやら来れそうもない。
「李羅…獪岳…来たのか…」
師匠が鉄球を持った隊士と対峙しながら声をかけてくれた。あんな隊士とかち合ったら私負ける自信あるわ…
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作者名:リナ | 作成日時:2020年12月14日 2時