病院 ページ4
・・・彼に迷惑をかけてしまったということはよくわかっていた。
空港にいて、ボストンバッグをもっていたということは、出発するところかもしくは帰ってきたところかとにかくかなり大事な用があったに違いない。
でも・・・今の私は彼のやさしさにすがるしか方法がなかった。
彼がどんな人かもわからないけど、そんな事にはかまっていられなかった。
私はそれほどせっぱつまっていた。
彼と運転手が何か話している。
「もうすぐつくみたいですよ？どうします？ボクもいっしょにいってもだいじょうぶですか？」
予想外の言葉が聞こえて、私はびっくりした。
「え？！一緒に行ってくれるんですか？」
「はい。ここまできましたからもういっしょですよ？ごめいわくでなければおとうさんのびょうしつまでいっしょにいきますよ？びょうしつのばんごうをびょういんのひとからききだすのもたいへんですよね？」
・・・私は涙が出た。
そんな私を見て、彼は私が不安がってるんだと勘違いして、背中をさすってくれる。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。おとうさんはきみをひとりになんかしませんよ？ボクがついてますから。」
日本を出発してから、それでなくても初めての国で、気をずっと張りつめていた私は、彼のやさしさに触れて一気に気持ちがあふれてしまう。
彼の肩に寄りかかって、腕に顔を押し付けて泣きたい衝動にかられるのをなんとか自分の中に押し込めた。
唇を噛んで、ぐっとこぶしに力を入れ前方を見据えた。
車は病院の駐車場に入り、正面玄関につけてもらって私たちは車を降りた。
足がまたガクガクしてくるのを何度もたたきながら必死で走る。
彼はそのあとを見守るようについてきてくれる。
受付で彼が早口で質問をすると、受付の看護婦さんが「ああ！」
という顔をして、方向を指差しで教えてくれる。
彼は私の手をつかんで走り出した。
私はあわてて尋ねる。
「お父さん、どこにいるんですか？」
「いましゅじゅつしているみたいです・・・」
「・・・えっ！？」
私は心の中で祈る。
お父さん、まだ私をおいていかないで！！！神様お願いします。お父さんをどうかお守りください・・・
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東方の神起 - やっぱいつ読んでも面白いですね!もうこれで４、５回は読みましたよ〜＾−＾やすのさんがかくユノが大好きです。 (2013年12月14日 22時) (
レス) id: dfdcebd87d (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - こちらも読み始めました^^やすの☆さんのユノが好き^^ (2012年7月23日 9時) (レス) id: f09ee12cff (このIDを非表示/違反報告)
ほみぃ(プロフ) - もう１回読も〜っと(。-∀-)♪ (2011年8月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 7e56e94731 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初めて読ませて頂きました(*^^*)素敵です♪ (2011年5月25日 14時) (携帯から) (レス) id: 696dbc5635 (このIDを非表示/違反報告)
みしょ - ユノに思ってもらえて幸せだよ〜(^^) (2010年7月18日 22時) (携帯から) (レス) id: 220dfc605b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やすの☆
