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少女1「..、これどうぞ。」



 
そう言って出してくれたのは、お茶。

 
礼儀しっかりしてるんだな、と
感心していると..


 



 


少女2「あの!アミちゃんに何かあったんですか?」

 

『あ、..実は私もそんな詳しくなくて。...ごめんね。』

 

少女2「...、」


 
『でも、アミさんが今危険な状況なのは確か。...だから、絶対に私たちが助ける。』


 
少女2「...!」


 
少女1「お願いします!アミちゃんを助けてください!」


 


 

そう私に告げると、
強い眼差しで私を見つめてくる2人。

 
それぐらい絆が深いんだろうな。


 



 



『...、ここが貴女たちの家なの?』


 
私が問いかけると、

 
素直に頷く彼女たち。



 

『..実は私も学生時代、実家とは違う家に住んでたことがある。』


 
少女1「..、え」


 
『家族が私を愛してくれる日なんて、生まれてから1度もなくてさ。..もう死んだ方がいっそのこと楽だなって思ってた時、ある人が私を救ってくれた。』


 
少女2「...、」


 
『..その人は、私のヒーローだった。私を助けてくれた命の恩人。その人の所にずっと住んでた。』

 

少女1「...、私たちとは全然違う。」


 
『...、』


 
少女1「私たちの周りにはそんな人なんて居ない。誰も助けてくれない。助けを呼んでも無視される。だから、ここに来るしかなかった。」


 
『...、わかるよ。』


 
少女1「アンタにはわからない!...、偽善者が良い人ぶらないで。」


 
『...、私が貴女たちのヒーローになってみせる。』


 
少女1「え、..」


 
『貴女たちの周りにはヒーローなんて居ないんでしょ?出会ったことないんでしょ?』

 

少女2「...、」


 
『..だったら、私が貴女たちを助ける。だから、頼ってほしい。』


 
少女1「...、」


 
『助けを呼ぶこと、最後まで諦めないでほしい。...、貴女たちが苦しむ必要ない。』


 


 




まるで、
過去の私に伝えるように。

 
私は、彼女たちを見捨てることが出来なかった。


 


 

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とまとミニ(プロフ) - あぽんさん» コメントありがとうございます!亀更新で本当に申し訳ないです…今日更新したのでよければ見てください! (2020年8月13日 11時) (レス) id: 0857c8b69c (このIDを非表示/違反報告)
あぽん - とても面白いです!更新待ってます! (2020年7月18日 21時) (レス) id: 34390084ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とまとミニ | 作成日時:2020年7月15日 18時

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