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『...、本当にその人来るの?』


 

野原「..遅れるって。今連絡来てた。」


 

『...、変な人だったらすぐに帰る。いい?』


 

野原「うん、わかった。」


 

 

 


私は、彼女と約束をした。


 
きっと橘さんたちも心配している。


 
 

もうこれ以上、
警察学校の人に迷惑をかけたくないんだろう。


 
 


 


 

prr...


 

 


 


野原さんのスマホが鳴り、
誰からだろうと見るとそこには快くんの名前があった。


 
しかし、
出る気配のない彼女。


 

 


『...、出ないの?』


 

野原「...、」


 


 

彼女がスマホを取ると、鳴りやむ。


 
野原さんと快くん、仲良かったんだ。


 

 

そんなことを考えていると、
もう一度鳴る野原さんのスマホ。


 

次の音には彼女も反応をして、
電話を取った。


 



 


 


 

快「やっと出た!野原?大丈夫?今どこ...?」


 

野原「...、」


 


 

微かに聞こえてくる快くんの声。


 
しかし、彼女は一切答えない。


 


 

 

店員「こちら、懐かしのソフト麺揚げパン添えでございます。」


 

快「...、聞いてる?」


 

野原「...、」


 

快「もし良かったらすぐ行くから!俺と話さない?」


 

野原「...、」


 


 


すると、野原さんは電話を切ろうとする。


 
それを彼も感じたのか、
焦ったように叫ぶ声が聞こえた。



 


 

快「待って!そこにAちゃん居る?」


 

野原「...、」


 


そんな声が聞こえると、
彼女は私にスマホを差し出す。


 
私は受け取り、快くんの声を直接聞く。


 


 


 

『...、快くん?』


 

快「Aちゃん!!よかった生きてた...」


 

 

隣には次郎ちゃんも居るのだろう。


 
快くんに、変わって変わってと、
言っている声が微かに聞こえる。


 


 


快「ねえ、Aちゃんどこに居る?俺もそっちに行く。だから、...」


 

 


 

快くんが何かを言おうとした瞬間、
私の隣を通り過ぎる男性の影。


 
顔を上げると、私たちに微笑む男性が一人。


 
野原さんはすぐに誰だかわかり、
スマホを私から奪いそのまま電話を切った。


 


 


男「遅れてしまいすみません。指友指助です。」



 


 


 

現れた人は、


 
怪しさ満点だった。

 

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とまとミニ(プロフ) - あぽんさん» コメントありがとうございます!亀更新で本当に申し訳ないです…今日更新したのでよければ見てください! (2020年8月13日 11時) (レス) id: 0857c8b69c (このIDを非表示/違反報告)
あぽん - とても面白いです!更新待ってます! (2020年7月18日 21時) (レス) id: 34390084ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とまとミニ | 作成日時:2020年7月15日 18時

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