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Kside


 


 


 


 
俺は早朝に、クラスメイト分の携帯電話を取りに行った。


 
俺はスマホに触りたく、誰よりも先にスマホを開いた。


 
 

すると、
そこには野原からの連絡が表示されていて。


 
”すごく”

 

”きまぐれ”


 
”で”


 
”しにたい”


 
”たすけてください”


 


 

どういうことだ。


 
野原に何があったんだ。


 
俺は不安で堪らなかった。



 



 


 



 

次郎「え、野原が帰ってこない?無断外泊ってこと?」


 
橘「..、はい。朝になったら連絡が来ていると思ったのですが...何もありませんでした。」


 
「...、」


 
鷹木「あの、...実はAちゃんも昨日の夜から帰ってこなくて。」


 
次郎「え⁈Aちゃんも⁈」


 
鷹木「...、昨日食堂で見たのが最後。連絡も既読付かなくて。」


 
橘「...、そういえば私Aさんにさやかを慰めてほしいってお願いしたんです。」


 
「...、」


 
次郎「だとしたら、野原とAちゃんは一緒に無断外泊したってこと?」


 
黒岩「ああ〜それ強制退学だな。」


 

 


 

野原の昨晩の連絡を
今朝見た俺はあまり衝撃を受けなかった。


 
しかし、Aちゃんも一緒なのは驚いた。


 
もし野原が死にたくてここから抜け出したなら、
Aちゃんは何故着いていったんだ?


 
もしかして、Aちゃんも...


 
なんて、そんなことばかり頭の中でループしていた。



 


 


新藤「あ、野原、俺たちのグループチャットから居なくなってる。」


 
次郎「...、ほんとだ。」


 
鷹木「私たち、捨てられちゃったの?...、Aちゃんも警察学校辞めるつもりなのかな。」


 

次郎「...、Aちゃんは辞めない、絶対に。」


 
 


 


そんな会話をしている時だった。


 

田畑「大変だ!!」


 
田畑「いま野原さんのアカウント確認したんだよ!そしたら、..」


 
そう言って、彼に見せてもらった画面には
”退学したい”や”死にたい”などの文字。


 


 

次郎「え、これ結構やばくない?ね、快くん。」


 
「...、うん。」


 
次郎「...、」


 

 

もし、彼女が俺にSOSを出しているのなら


 
俺はここに居ていいのだろうか。


 
彼女を、Aちゃんを、
助けないといけないんじゃないのか?

 


 


 

俺は、悩むことしか出来なかった。


 


 


 

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とまとミニ(プロフ) - あぽんさん» コメントありがとうございます!亀更新で本当に申し訳ないです…今日更新したのでよければ見てください! (2020年8月13日 11時) (レス) id: 0857c8b69c (このIDを非表示/違反報告)
あぽん - とても面白いです!更新待ってます! (2020年7月18日 21時) (レス) id: 34390084ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とまとミニ | 作成日時:2020年7月15日 18時

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