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片野坂「本来なら警察学校では、執念の捜査というものを教官に叩き込まれる。これも間違ってはいないが、闇雲に捜査をしても限界はある。」
「「「...、」」」
片野坂「俺は警察官たるもの、己の限界を知ることも重要だと伝えたい。」
黒板に書いてある文字を映そうと前を見つめると、
ボーっとして窓を見ている野原さんが居た。
何考えてんだろ。
そう思って彼女を見ているのは、私だけじゃなかった。
私の隣の席の田畑くんも、
そんな彼女を不安げに見つめている。
好きなのかな...
『...、』
そして、また彼女に目を向けると
次は本間くんを見つめている。
その横顔は、田畑くんとどこか表情が似ていて。
『...、もしかして』
片野坂「おい、A。何独り言呟いてる。俺が今言ったこと復唱しろ。」
『えっと、...』
片野坂「...はあ、...いいか、己の限界が来ても仲間が居る。だから自分が今出来ることに集中して取りかかれ。お前が一番身に染みる言葉だろ。」
『...、はい。』
そう返事すると、
何故か快くんと次郎ちゃんが思いっきり後ろを振り返った。
そして、私と目を合わせ
満面の笑みでグーサインをしてきた。
私は、ドン引きした表情で返した。
彼女が見ていることも知らずに。
授業は終わり、次の時間は訓練だった。
今日もかなりハード。
及川「野原！お前だけ遅れている。」
野原「すいません！！」
及川「連帯責任で全員一からやり直し！」
「「「はい！！」」」
彼女を見ると、罪悪感からか俯いていた。
次の時間は、体育館での訓練だった。
私が一番苦手な訓練だった。
前に居る野原さんに順番が回ってきて、
ああもう次か、と緊張している時だった。
『..危ない！』
野原さんの手が滑り、
ロープから手を離した瞬間
私は咄嗟に彼女の元へと走り、
そのまま彼女を庇う様に下敷きになった。
及川「野原！A！大丈夫か！しっかりしろ！！」
野原「..っ、私は大丈夫です。Aちゃん大丈夫？本当にごめん！」
『...、私も大丈夫です。』
最近の彼女は、おかしい。
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とまとミニ(プロフ) - あぽんさん» コメントありがとうございます！亀更新で本当に申し訳ないです…今日更新したのでよければ見てください！ (2020年8月13日 11時) (
レス) id: 0857c8b69c (このIDを非表示/違反報告)
あぽん - とても面白いです！更新待ってます！ (2020年7月18日 21時) (レス) id: 34390084ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまとミニ | 作成日時：2020年7月15日 18時
