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私たちは手首を拘束されたまま、
出航場所まで連れてかれた。
ピンチはチャンスだ。
相手が隙を見せる瞬間がきっとある。
しかし、そんな時は一切なく
あっという間にコンテナへと運ばれた。
少女たちはもう諦めているかのように
泣きじゃくっていた。
ボス「これからパスポートのいらない海外旅行だ。目が覚めたら夢の国だぞ〜」
『...、』
ボス「..どうだ、ワクワクするだろ?はっはは!」
私は、目の前に居る男をひたすらに睨んだ。
絶対こんな男になんか負けない。
彼女たちの人生は、彼女たちのものだ。
私が、ヒーローにならないと。
麻酔の順番がとうとうアミさんに回ってきた。
アミさんは必死に抵抗している。
しかし、男の力に敵うはずもなく
簡単に注射された。
『...っ、』
ボス「..、待たせて悪かったね。」
コグレ「コイツに麻酔を打ったら、終了です。」
ボス「早く打て。」
そう言って、ボスはコンテナから出た。
私の目の前にコグレという男しかいない。
今なら、いける。
日々の訓練を思い出せ、自分。
『おー!!』
その叫びとともに、
私は手首が拘束されたまま、肘でコグレの鼻を殴った。
その瞬間彼は倒れ、私はコンテナを抜け出そうと立ち上がる。
コグレ「おい!女が出た!!」
男「クソ!!」
そう言って、殴りかかってくるもう一人の男。
階段を上りながらこちらに近付いてくる彼に、
私はコンテナから飛び蹴りした。
そして雪崩れ込むもう一人の男。
私は必死に逃げる。
きっと、商品が一人でも居ないとまだ出航はしないだろう。
時間を長引かせるためにも、私は死にもの狂いで走った。
私が逃げている間に、
ボス「お前ら、何してる。追え!!」
コグレ「..!しかし、ボスアイツらが...」
そう言って、スマホ画面を見せる男。
ボス「...、行ってこい。女は俺がどうにかする。」
こんな会話がされていたなんて、知らなかったんだ。
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とまとミニ(プロフ) - あぽんさん» コメントありがとうございます!亀更新で本当に申し訳ないです…今日更新したのでよければ見てください! (2020年8月13日 11時) (レス) id: 0857c8b69c (このIDを非表示/違反報告)
あぽん - とても面白いです!更新待ってます! (2020年7月18日 21時) (レス) id: 34390084ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまとミニ | 作成日時:2020年7月15日 18時