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Jside
それから、俺たちは学校へと戻った。
彼女が居ないだけでこんなにも空気が違う。
快くんは、捜査本部が動いた方が早く保護される
そう言ってたけど、何処か悔しそうだった。
黒岩「家出少女?!」
橘「3人がしたことは間違っていません。...、Aちゃんは無事なんでしょうか。」
「..、わからない。」
快「Aちゃんのことだから、自分にも出来ないことはないか考えたんだろう。...、きっと彼女は独断で家出少女にでもなりすまして、潜入したんじゃないかな。」
「そしたらAちゃんも海外へ売り飛ばされるかもしれないってこと⁈...、絶対に助けないと。」
俺らが2人で会話していると、
皆も焦った表情をしていた。
仲間が誘拐されると、
そりゃあ焦るよな。
俺たちの判断は間違ってなかったんだと、再確認した。
野原「...、これ見て。」
そう言った野原の携帯画面には、
あたかも家出少女を心配するような言葉を書いて、
自分の家で引き取ろうと仕向けていた。
田畑「普通女の子が家出したら、家族が心配してるから帰った方がいいとか言わない?」
野原「..これは2年前の私の呟きと大人たちの返事。私も家出少女だった。」
野原の過去を知り、黙る俺たち。
過去を思い出しているのか、
野原の表情はずっと曇ったままだった。
野原「...、実はAちゃんも同じじゃないかなってずっと思ってて。」
「え、...」
野原「Aちゃんを見てると昔の自分を見てるようで、...本間くんはAちゃんは潜入しているって言ってたけど、..もしかしたら自分で選択したのかもしれない。」
快「それって、...」
野原「...、心配する人なんて居ない。そう思って、自分でその少女たちと一緒の道へ行くと決めてたら?...私はそっちの方が怖い。」
「...Aちゃん。」
野原「Aちゃんも、その子たちも、全員助けたい。」
野原の考えが正しかったら。
Aちゃんが本当に”孤独”を選んでいたら。
俺は、絶対に許さない。
犯人も、
Aちゃんも、
絶対に許さない。
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とまとミニ(プロフ) - あぽんさん» コメントありがとうございます!亀更新で本当に申し訳ないです…今日更新したのでよければ見てください! (2020年8月13日 11時) (レス) id: 0857c8b69c (このIDを非表示/違反報告)
あぽん - とても面白いです!更新待ってます! (2020年7月18日 21時) (レス) id: 34390084ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまとミニ | 作成日時:2020年7月15日 18時