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Kside


 


 




 


目を覚ますと、俺は手を縛られ宙ずりになっていた。


 
上半身は裸にさせられ、そこには切り取り線のようなものまで書かれていた。


 
周りを見渡すと、体にメスを入れるような器具ばかりが揃っていた。


 
ここにいるのは、危ない。



 



 

「次郎ちゃん!...、起きろ!!」


 

次郎「...、」


 

「気を付け!敬礼!腕立て用意!何してる一ノ瀬!!」


 

次郎「...、」



 
「♪〜〜」


 

次郎「んっ...、」



 


嘘だろ。


 
これで起きるのかよコイツ。


 



 
次郎「...快くん。ここは、..」




「..肉を切り刻むところみたいだ。」


 

次郎「ええ、やば..!」


 

「...、次郎ちゃんAちゃんとアミさんは?無事か?」


 

次郎「それが、..俺木の下に2人置いてきちゃって、...あとはAちゃんに託したんだ。そこからは、..」


 

「..、そうか。Aちゃんなら大丈夫だ。きっと。..今はここから早く出ないと。」




 



 



 
そう呟くと、次郎ちゃんは馬鹿力で拘束を解いた。


 
起きたばっかなのに、すげえな。


 
なんて、呑気に考えていると彼が縄を解いてくれて。



 



 

次郎「あれ、俺らの携帯は?」


 

「..ない。ひとまずここを出よう。」


 

 


そう言って、彼とこの部屋を出た瞬間、

 

コグレたちが監視していたかのように雑魚寝をしていた。


 
バレないように忍び足で歩いているも、

 

12時間後を告げるアラームがタイミング悪く俺の時計から鳴った。


 


 

すると、当たり前のように男たちは起き出した。


 
ああ、また始まる。


 


 
しかし男たちは寝起きからか、
先ほどよりも力はなく簡単に部屋から抜け出した。


 
廃墟を抜けても追ってくる彼ら。


 
もう無理だと思いつつも、
何とか辿り着いた交番。


 
すると、彼らはすぐに撤収した。


 


 


 


やっと、事件は解決する。


 

その時は、そう思っていた。


 

しかし、まだ幕開けに過ぎなかったなんて、
この時の俺たちは想像もしていなかった。


 


 

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とまとミニ(プロフ) - あぽんさん» コメントありがとうございます!亀更新で本当に申し訳ないです…今日更新したのでよければ見てください! (2020年8月13日 11時) (レス) id: 0857c8b69c (このIDを非表示/違反報告)
あぽん - とても面白いです!更新待ってます! (2020年7月18日 21時) (レス) id: 34390084ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とまとミニ | 作成日時:2020年7月15日 18時

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