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及川「今日は登山道を始める。タイムリミットは2時間。
それまでに戻ってこい。毎年、数人がタイムオーバー、
あるいは途中リタイアし、そのまま退学していく者も居る。
これは、いわば警察官になるためのテストだ。力を尽くして走れ。」
「「「はい！」」」
及川「かけよーし、すすめ！」
助教の指令とともに、一斉に走り出す。
中には、雄叫びとともに走り出す人もいる。
女だからって舐められたくない。
絶対に、走り抜いてみせる。
しかし、運動をあまりしない私は最後の方。
このペースだと、絶対に間に合わない。
もっとペースあげないと。そんなときだった。
快「待ってくれ！！」
次郎「...、」
快「やっぱり助けてほしい！警察官になりたいんだ！！」
次郎「奇遇だな〜はは、それ俺も！」
そこには、足首を押さえて座り込んでいる本間くんと
嬉しそうに彼に駆け寄る一ノ瀬くんの姿があった。
『..、何してんの』
次郎「おお！Aちゃん！
今はね、足を痛めた本間快をお助け中！」
『..ひねったの？』
快「ああ、..Aさんは先に行きなよ。迷惑かけられないし。」
そんなこと言われたって、
困ってる人を見捨てるほど私は落ちぶれていない。
そう思いながら、彼に近付き足首を触ってみると
捻挫のような腫れや痛がり方だった。
『...、応急処置しとく。』
そう彼に告げて、
念のために持っていた包帯で彼の足首を軽く圧迫する。
快「...なんで。」
『..警察官になりたいんでしょ。』
快「...、」
『私も、同じ夢持ってるから。
...、別に助けてほしくなかったら、ここで包帯外すけど。』
快「待って！..助けてほしい。
俺もAさんと同じ夢叶えたい。諦めたくないんだ！」
『..最初からそう言えばいいのに。』
次郎「よし、行くぞ！」
まさか、私があんなに嫌ってた彼らを助けるなんて。
1番自分が驚いている。
次郎「絶対時間内に間に合ってやるから！」
だけど、不思議と後悔はなかった。
おんぶ姿の彼らの背中を見て思う。
同じ夢を持つ仲間は、こんなにも温かいんだな。
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フラ - はじめまして･･･作品を読み感動しました！作品参考にしていいですか？？ (2020年9月13日 21時) (
レス) id: ead1db5ef4 (このIDを非表示/違反報告)
とまとミニ(プロフ) - A・O・Iさん» ありがとうございます！移行後も更新頑張りますので、お読みになって頂けると幸いです(^_^) (2020年7月15日 21時) (レス) id: 0905342a47 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - とまとミニさん» www (2020年7月15日 18時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
A・O・I(プロフ) - 移行楽しみです！いつもありがとうございます！応援してます!! (2020年7月15日 18時) (レス) id: 169be6aa08 (このIDを非表示/違反報告)
とまとミニ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» コメントありがとうございます！ちょっと切なめ、でも完全には恨めないキャラばかり作ってみました…(笑) (2020年7月15日 17時) (レス) id: 0857c8b69c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまとミニ | 作成日時：2020年7月9日 17時
