３６ ページ36
.
樹に先に"着いたよ"と送ると北斗にもメッセージを打つ。
"私の方こそ昨日はごめんなさい。
いつでも良いから会いたいです。"
──そう打って送った指先は心なしか震えていた。
Hokuto
一人で楽屋に居るとき鳴った通知音。
通知を見て思わず立ち上がった。
"私の方こそ昨日はごめんなさい。
いつでも良いので会いたいです。"
そのメッセージにとてつもない安堵を感じその場にしゃがみこんだ。
…良かった。会って貰える。
会って話を聞いて貰えたとしても今後がどうなるかは分からないけど。
その後、楽屋に入ってきてしゃがみこむ俺を見て驚くこーちに予定を確認するとすぐに返信した。
「何、彼女？ Aちゃんだっけ」
「うん。…本当は彼女じゃないんだけどね」
「……は？」
ちんぷんかんぷんそうなこーちに今での
「…マジ、？」
「本気と書いてマジ」
「いや、ふざけんなって」
「冗談だよ」
心配しないで。グループに迷惑はかけないから。って伝えると、ハァってでっかい溜め息ついた後、俺の肩に手をポンと置いて言った。
「…あんま無理すんなよ」
「ん。サンキュー、こーち」
多くは聞かずとも理解してくれるこーちにはなんやかんや助かってる。
…やっぱ持つべきものはこーちだね。
次第に続々と集まってくるメンバー。
樹も最後は最後だったけど遅れずにやってきた。
「…樹」
「…おう」
昨日はありがとう。と伝えると、お前に礼言われる筋合いねーし。ってあしらわられる。
「…明後日。Aと会って話すから」
「…」
「きちんと自分の気持ち伝えようと思ってる」
そう言うと樹に、だいぶ今更だな。って言われて。俺もそう思う。って答えると呆れたように笑われたけど。
「もう逃げないって決めたから」
「…おせーよ、決めんの。アイツがどう転ぶかなんてわかんねーよ？」
「分かってる。…何にせよAが幸せならそれで良いから」
…なんて、ね。ただの強がり
でも今までずっと弱かったんだから最後くらい強がったって良いでしょ？
.
(ねえ、どゆこと？ Aちゃんって北斗の彼女じゃないの？)
(…わっかんね〜)
(こーち、何か知らない？)
(…今に分かるんじゃない？)
(え！ 知ってんなら教えてよ)
(水くさいぞ、こーち！)
(そーだそーだ！)
(、、、)
オマケで他の四人の会話。笑
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1724人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つばさ | 作成日時：2021年5月5日 20時
