・怪しい外泊届 ページ10
・
「五条先生ー!これお願いします!」
「なになに?…外泊届ね、オッケー。」
「五条先生、お願いします。」
「あれ?恵も?オッケー。」
「これ、お願い。」
「野薔薇も?みんなで外泊すんの?」
「…さ、真希さんに呼ばれてるんだったわ。」
僕の生徒たちが揃いも揃って同じ日に外泊届けを提出してきた。
怪しいけどその日僕は出張だし……まあ問題を起こすような子たちじゃないから許可した。
*
出張最終日。
予定では明日帰る事になってたけど1日早く帰れることになった。
今頃1年も泊まりでどっか行ってるのかな……
Aの喜びそうなケーキをホールで買った。喜ぶ姿が目に浮かぶ!
ケーキもあるし内緒で帰ろうと思って連絡しなかった。
「ご飯用意してない」って言われそうだけどコンビニに買いに行くか食べに行けばいいし。
「ただいまー!Aー……ってあれ、靴多くない??」
玄関に入ってAのではない靴が3足。そのうち2足はどう見てもメンズ。
僕の声に気付いたAが玄関に来た。
『早く帰れたんだね。おかえり。』
「ただいま。友達来てるの?」
『……そうだよ。』
ワイワイと騒がしいリビング。友達呼ぶならいつも連絡してくれるはず……
不審に思いながらもリビングのドアを開けた。
「お、先生おかえり!」
「3人の外泊届って……」
『…ウチに泊めようと思って。』
「お邪魔してます。」
パジャマ姿でのソファーに座る1年たち。
どういう事?と思いつつも沢山並んだ料理が目に入った。
「わざわざ内緒にする事?」
『だって悟と1年ズは教師と生徒って立場だからまずいかなって思って……』
「一般的にはまずいかも知れないけど特殊な学校だし大丈夫でしょ。」
並んだ料理の中から唐揚げをつまみ食いした。
「ん?美味しいけどAの作った味じゃない!」
『それは1年ズが作ってくれたの。』
「僕の食べる分もある?」
『あるよ。帰ってくる気がして作った。』
連絡しなくても意思疎通できてるって事?
A天才すぎ。
食べ盛りの1年たちと大食いなA。
たくさん用意されていた料理はどんどん無くなった。
ケーキ買っといてよかった。
流石に来客用の布団は5枚も無い。
Aと野薔薇がベッドで寝て、悠二と恵と僕はリビングに布団を敷いて寝た。
たまにはこういう日もいいな。修学旅行みたい。
「ねー恋バナする??」
「…おやすみなさい。」
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sou(プロフ) - 甘々五条さんとっても素晴らしかったです!!こんな素敵な作品をありがとうございます!! (2022年2月15日 11時) (レス) @page25 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ざりがに(プロフ) - 五条先生推しではなかったのですが、めちゃくちゃ好きです!笑勝手ながら、くまこさんの他の小説もたくさん読ませてもらってます♡これからも、よろしくお願いします。 (2022年2月14日 23時) (レス) @page25 id: f02a20b810 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - riyaさん» いつもコメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえたなら良かったです☺️また機会があればよろしくお願いします!ありがとうございました✨ (2021年12月7日 12時) (レス) id: b0f5221857 (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 五条悟浮気小説が多い中。キュンキュン素敵な物語を読ませてもらいありがとうございました。次回作また楽しみに待ってます💖 (2021年12月7日 9時) (レス) @page25 id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 雨宮さん» 驚かせてしまってすみません(*_*)嬉しいお言葉ありがとうございます!今は下書きですが、また近々平和な世界線でのお話公開するので気が向けば覗いてみてください(^o^)更新頑張ります! (2021年11月12日 12時) (レス) @page18 id: 05d493dbab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年10月9日 10時