可愛すぎる妻の話がしたい【五条悟】

・禪院家へ ページ5

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『明日禪院家行ってくる。』

「…なんで？」

『高専が借りた呪具返しに。』

「僕も行く。」




次の日禪院家に着いたのは昼過ぎだった。
基本的に五条家の人間は歓迎されないのだけど、Aがいれば話は別。




「Aちゃん！会いに来てくれたんや〜…いらんもんも連れて来てるけど。」

「文句あんの？」

『こんにちは直哉くん。お土産どうぞ。』




客間に案内されて禪院家の当主たちが入ってきた。
早速お礼を伝えて呪具を返却した。


さっさと帰りたい所だけど、帰してくれない人物が1人。




「Aちゃんいつ離婚するん？」

『…しないよ？』

「悟くんより俺の方がいいやん。」




当主のおじいちゃんも呆れるこの光景。




「俺と結婚したら全部Aちゃんにあげるで。呪具も金も土地も権力も。
顔もイケメンやし子供は勝ち組。良くない？いい事だらけ♡」

『直哉くんは弟みたいだからなぁ。』

「ちょっと旦那の前で堂々とやめて？？」




ギュウギュウと抱きつかれるA。
これは高専生の時から関わるたびに見てきた。

半分諦めているけど不快だ。




「…もうこの際旦那という立ち位置諦めて弟でもええわ。」

「義弟とか無理。」

「それはこっちのセリフやわ。悟くんが義兄とか嫌やわ。」

『……じゃあ私たち帰るからね。
お邪魔しました。またよろしくお願いします。』




Aは丁寧に挨拶をして客間を出た。

玄関でAが当主と話している間に、宣戦布告を受けた。




「Aちゃん泣かせたら貰いに行くわ。」

「どうぞご自由に。僕が死んだら大切にしてやってよ。」

「不謹慎な事言うなや…Aちゃん悲しむで。」

「ま、僕最強だからね〜。ご心配なく。」




Aはみんなに大事にされている。

五条家に嫁いできたのに、禪院家にも可愛がってもらっている。




『当主様から個人的にお土産貰っちゃった。』

「よかったね。」

『あとこっちは直哉くんから貰った。』

「…いつの間に？」




Aパワーで御三家が仲良くなる日も近かったりして。




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