・ピザ窯? ページ22
・
「A〜、何してんの?」
『内緒!見ないで!』
真剣に携帯と向き合うA。
不審に思って声をかけたら逃げられた。
なんだったか、なんて知ったのは翌日の昼。
『傑、ライターある?』
「あるけど何に使うの?」
『ちょっと2人とも中庭来て。』
クスクスと笑いながらAに連れられて中庭へ。
昨日傑と喧嘩した時に中庭荒らしたからあんまり行きたくないんだよなぁ……
中庭には生徒たちも集まっていて、なんだか変な置物もあった。
『昨日ピザ窯買ったの。』
「は?」
こじんまりとしたピザ窯。
Aはライターで火を付けて、ピザを焼き始めた。
昨日必死に探してたのはコレなのね……
『あ、夜蛾学長はダメって言ってたから内緒ね。』
「それダメなやつじゃん。」
ピザなんて言ってくれたらいいとこ連れて行ったのにな……
Aは生徒の思い出作りに一生懸命なところがある。
だからこその発想なんだと思うけど。
音を立てて火力を上げる火。
出来上がったピザは真っ黒になっていた。
「オイこれのどこが本格ピザだよ。」
『……真希の心の中にあるでしょ、綺麗なピザが。』
「もはやコレは炭の間違いだろ……」
何度挑戦しても上手く行かない。
こうなれば今日の授業はピザ作りに変更だ。
「そういやさ、傑の飼ってるペットの中にいたよね?火山頭。」
「漏瑚はこんな事してくれないでしょ……」
「傑よりAに懐いてるからAに頼んでもらったら?」
そんな事で召喚された漏瑚。
気怠そうにピザ窯を眺めている。
『美味しく焼いてね。』
「ワシはやらんぞ、くだらん……」
『漏瑚も一緒に食べようよ。』
なんだかんだで一回だけという理由で焼いてくれた。
あるもので作った生地に具。本格ピザより程遠いけど生徒たちは楽しそうにしている。
自慢じゃないけど良いものばかりを食べて育ってきた。
ファミレスなんて高専に入ってから同期たちに教えてもらった。
いくら美味しいものでも、友達や気の許せる仲間達と食べる方が美味しいと教えてくれたのはA。
「A〜!アーンして!」
『いいよ、アーン、』
「あっつ!!!」
たまにめちゃくちゃ意地悪されるけど、やっぱり大好きな事には変わりないよね。
いつもありがとう、A。
*永遠をあげるよ【呪術廻戦】
非恋ですがよければお願いします。
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sou(プロフ) - 甘々五条さんとっても素晴らしかったです!!こんな素敵な作品をありがとうございます!! (2022年2月15日 11時) (レス) @page25 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ざりがに(プロフ) - 五条先生推しではなかったのですが、めちゃくちゃ好きです!笑勝手ながら、くまこさんの他の小説もたくさん読ませてもらってます♡これからも、よろしくお願いします。 (2022年2月14日 23時) (レス) @page25 id: f02a20b810 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - riyaさん» いつもコメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえたなら良かったです☺️また機会があればよろしくお願いします!ありがとうございました✨ (2021年12月7日 12時) (レス) id: b0f5221857 (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 五条悟浮気小説が多い中。キュンキュン素敵な物語を読ませてもらいありがとうございました。次回作また楽しみに待ってます💖 (2021年12月7日 9時) (レス) @page25 id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 雨宮さん» 驚かせてしまってすみません(*_*)嬉しいお言葉ありがとうございます!今は下書きですが、また近々平和な世界線でのお話公開するので気が向けば覗いてみてください(^o^)更新頑張ります! (2021年11月12日 12時) (レス) @page18 id: 05d493dbab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年10月9日 10時