可愛すぎる妻の話がしたい【五条悟】

・1人じゃない ページ18

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Aが出張でいない夜。




実際の時間では2時間ぐらいしか寝ていないのに、長い長い夢を見た。
あまりにもリアル過ぎて、夢の中で早く覚めろと願った。



どこか狭いところに閉じ込められる夢。
誰もいない、どうにもならない箱の中で助けを待つのみだった。



寝汗やば……水飲んでシャワー浴びよ……。




リアル過ぎるその夢の中ですら僕はAに会えないまま、閉じ込められてしまったのだ。
今すぐ会いたいなぁ……


明日の昼には帰ってくる。寝てることを承知で電話をかけるとすぐに切られたと同時に玄関のドアがガチャリと音を立てた。



慌てて覗くと今一番会いたかった姿が。




『ただいま！』

「A！おかえり！」




靴を脱ぎ捨てて、鞄も雑に置いてぎゅっと飛び付いてくるA。




『悟が私を必要としてた気がしてタクシーで帰ってきた。』

「なんでわかったの？」

『勘。なんか今すぐ帰らないとヤバイ気がした。』




女の勘ってやつ。特にAの僕に対する勘は鋭すぎる。
何度もこうして助けられている。



夢の中で1人になってしまった話をした。

Aは何も言わずに、ただ抱きしめてくれた。




「Aは僕を置いてどこにも行かないでね。」

『行かないし行かせないよ。無限で拒絶されても私はついて行く。』




僕よりも小さな手で背中を撫でてくれて、僕よりも小さな体なのに、大きな心で受け入れてくれるAが好き。

大好き、愛してる。




『大丈夫そうだしお風呂行ってくるね。』




Aから汗と血の匂いがしていた。
お風呂も入らず急いで帰ってきてくれたんだとわかって嬉しくなった。




「僕も汗かいたからシャワー浴びたい。」

『……一緒に入る？』

「入る。」

『じゃあバスボム入れよっと。』




僕1人でも最強だし大体のことはどうにでもなる。それにAや傑、硝子、後輩も生徒たちも頼りになるし、みんながいるからこそ安心していた。

だけど再確認できた。夢が現実にならないように、日々努力していこうと。





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*ご察しの通り獄門疆…(*_*)

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