私の兄は普通ではありませんでした【カラ松】

62 ベタベタ ページ19

出来れば早くここを抜け出したい。
まだ、自覚があるだけマシだから正常な内にカラ松兄さんから離れたい。

「あの、服着たら？なんか目のやり場に困るから」

私は枕に顔を埋めたままカラ松兄さんに服を着るよう促した。
すると兄さんの笑い声が降ってくる。

「恥ずかしがってるのか？」
「別に？そういうんじゃないけど！違うけど！」

図星をつかれて不自然な返しになってしまった。

確かにカラ松兄さんの腹筋はかっこいい。けどそれを本人に言うとまた調子に乗られるから嫌なんだ。

「分かりやすいな〜。そんな素直じゃないところも好きだぞ」

こんな風に毎回優しい言葉をかけられていたらそりゃ好きかも？って勘違いしちゃうわけですよ。
だから私は正常だ。そういいきかせながらカラ松兄さんに対応する。

「うん、わかったから服着て」
「まぁ、そこまで言うなら仕方ないな」

兄さんは呆れたように笑って、手に持っていた上着を着てくれる。
はぁ、良かった。
いくら扇風機が付いていても暑いから裸になりたくなる気持ちも分かるけど、私の心臓が持たない。


お風呂上がり特有の石鹸の優しい香りがした。
と思ったら突然私のベッドにカラ松兄さんが乗っかってくる。

「おおう、待って待って何？」
「何っていつも一緒に寝てるだろ？」
「あ、うん、そうだけど。暑くないのかなって」

いつも一緒に寝てる……そのフレーズだけ聞いたら普通にやばい。
いや、シングルベッドで年頃なのに実の兄と一緒に寝る時点で結構やばいか。

私は自分を落ち着かせるため、カラ松兄さんの居る反対側の壁の方へ体を向けた。

それでも今度は後ろから密着してきてしれっと足を絡められる。

「ん？……ん？！」

う…………今日はやけに接触してくるぞ。
私は今されている事がどれだけ積極的なのかを理解すると、一気に体が沸騰するように熱を持った。

「え、ちょっと、足」
「Aの足って意外と柔らかいんだな〜」

なんて言いながら私を抱き枕みたいにして抱きついてくる。
やめてえぇぇぇぇ、と大声で叫びたいが何故か抵抗する気が起きなくて、そのまま私は横になっていた。



しばらく無言の時間が続いて、私はあることに気付いた。
「……ん"ん"」
と荒く咳をして反応を隠す。

ーー
次のページは人によっては結構過激なので、ご自身で判断して無理そうだったらとばして頂けると良いと思います(*^^*)やらかした

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