検索窓
今日:5 hit、昨日:12 hit、合計:160,876 hit

五条悟に見つかる婚約者八 ページ17

慣れないパンプスをカツカツと鳴らす

五条悟を最後に見たのはパーティー会場の奥
女性に囲まれていたのをこの目でみて扉の前にいた私はそのまま急ぎ足で車へ
慣れないせいでヒール部分が鳴ってしまうけど仕方がない

「おかえりなさいませお嬢様」
運転手が見えてきてホッと胸をなでおろし、スピードを緩める
カツカツと鳴らしていたパンプスも大人しくなった

「私が乗り込んだら直ぐに出発して」
「かしこまりました」
開けられた扉に急いで乗り込むと、横に彼女がいる
と思った


「先に帰るなんて酷いなぁ」
「はっ」
いつもなら彼女が居てくれる場所に居るはずのない人物、五条悟が長い足を組み座っていた
車を間違えた…訳はない
どう考えてもうちお抱えの運転手だった
見間違えるわけもないし、車内も変わらない
そして無情にも指示したとおりに動き出す車に頭を抱えた
「なん、でいんのよ」
「話あるって言ったでしょ」
「話すことないって言ったはずですが」
「ねえ、それどうにかなんないわけ?」
「はい?」
「敬語」
「…それを言ったら貴方も話し方違うからお互い様だと思いますが?」
「それとこれとは話が違う」
「まあいいわ…私も貴方に聞きたい事あったし」
「え〜なになに?先に聞いちゃうよ〜!」
「…まずはそれやめてくれない?キャラ違いすぎて鳥肌立ってる」
「酷い…今の僕なのに」
「気持ち悪いからやめて」
「…んで?聞きたいことって何だよ」
口調が戻った五条悟に何故か安心してしまった
どうあがいても、私はこの男が好きだったのだと実感させられた

「婚約破棄されてないのはうちの父親とか会社のせい?それとも五条家が何か握ってるの」
「それが聞きたいこと?」
「それも聞きたいこと。何より何故貴方が婚約したままにしてるのかも謎なのよ」
彼女とやらとうまくいかなかったからそのままにしてるのか、それとも違う意図なのか

「まず、婚約破棄は両家の問題じゃない」
「…どういうこと」
「問題は僕たち」
「は?」
「というかそもそも」

「俺がAを離したくないっていうこと」


五条悟越しに過ぎ去る景色が憎らしい

五条悟から逃げれない婚約者壱→←五条悟に見つかる婚約者七



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (182 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
706人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

伊織(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさん、はじめまして。こちらは一応五条悟夢にはなりますので、彼が頑張ってくれることを祈ります…。応援ありがとうございます!コメントありがとうございました! (2021年5月10日 9時) (レス) id: 4be3650e25 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 夢花さん» 夢花さん、はじめまして。夢主ちゃんはもどかしい子なので頑張ってもらいますね。コメントありがとうございました! (2021年5月10日 9時) (レス) id: 4be3650e25 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月8日 22時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 夢主ちゃん…ガンバ☆ (2021年5月8日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:伊織 | 作成日時:2021年5月5日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。