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第四十九話 ページ6

幸村side

Aが死んだ。

元々日を追うごとに体温が下がっているAの体は

温もりは消え

手も足も動かない

花のような笑みも浮かべない

あの時みたく

『生きる意味を探すのを手伝ってください』

そう頼まれて「もちろんだよ」そう言って手を差し出すと

泣きながら手を重ねてくれた時みたいな笑みは浮かべない。

城下町で会った春太君の頭を撫でてあげた時みたいな笑みも、

百人一首の句をよ詠んだ時みたいな悪戯な笑みも、

洞穴に入る前に見せた頬を桃色に染めた笑みも、









全部









もう、









もう見ることができない

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かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月16日 16時) (レス) id: ba1b78c8bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪花 | 作成日時:2019年8月16日 15時

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