第五十六話 ページ13
幸村side
兄ちゃんが言っているのは、多分Aに対する気持ちだろう。
之「その様子だとまだみたいだな」
そうなのだ。Aが目を覚ましたのはいいのだが、俺はまだAに手紙の返事をしていない
幸「伝えたい…けど、中々勇気が出なくて…それにどう伝えればいいのか分からくて…」
「まったく…」と言いながらため息をつく兄ちゃん
之「幸村にとってAはどういう存在なんだ？」
幸「そ、それは勿論大切で、護り抜きたい、ずっと一緒にいたい、存在…」
言うにつれて恥ずかしくなり声が小さくなった。
之「ならそのまま伝えればいいじゃないか」
幸「それは…そうなんだけど…」
そう簡単にいかない。
之「領民や厄魔のことになると考えるよりも先に体が動くのに恋愛はどうしてそうなるんだ？」
それは俺が一番知りたい。
之「…あのな、幸村。人は不便な生き物で、体温や息遣いだけでは気持ちは伝わらん。結局言葉にしないと駄目なんだ。どんな思いも、な。」
悲しそうに目を細める兄ちゃん。
幸「…分かった。まだ何て言えばいいか分かんないけど、伝えようと思う」
Aと一緒に行ったあの場所へ…
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信之side
幸村がAに告白しようと決めて部屋を出て行った。
自分の思いを伝えられないのに何助言をしているのやら…
之「ははっ…」
乾いた笑い声が部屋に響く。
Aが幸村を見るときのあの愛おしそうな顔を見たら勝ち目なんてないじゃないか…
【上手くいかなければいいのにな】
そんな風に思っている俺なんて好かれなくて当然か…
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かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月16日 16時) (
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作者名：雪花 | 作成日時：2019年8月16日 15時
